いよいよ始まった今年のMLBドラフト。初日のナショナルズは、1順目全体17位でジュニアカレッジの先発右腕、Jackson Rutledgeを指名しました。
1(17). Jackson Rutledge, RHP, San Jacinto JC
ミズーリ州セントルイス出身の20歳。2017年の高校卒業時にも5順目まででの指名が有力視されるほどに評価されていたが、大学進学を強く表明したため指名されず。予定通りアーカンソー大に進学したものの1年時は股関節を軽く傷めたこともあって結果が出せず、2年生となる今シーズン、テキサス州San Jacintoのジュニアカレッジに転籍してドラフト対象となる道を選んだ。
6フィート8インチ(203センチ)、250ポンド(113キロ)という巨体から投げる常時90マイル台後半の力のあるフォーシームはこのドラフトクラスで最高レベルの評価を受けている。スリークォーター気味の投球フォームのためスライダーの曲がりも鋭く、こちらも極めて高い評価を受けている。80マイル台前半のカーブもそれなりに武器となっている。課題は、本人も習得中と認めるチェンジアップと制球力。逆に言えばまだ伸びしろのある投手ともいえる。
今シーズンはジュニアカレッジレベルの打者を全く相手にせず、1イニングあたり2個近い奪三振の山を築き、ドラフトに向けて評価を上げることに成功。MLB.comの直前ランキングでは12位。直前のモックドラフトではブレーブス(9位)やフィリーズ(14位)での指名が予想されていた。
ドラフト当日は、ブレーブスがShea Langeliers捕手、フィリーズがBryson Stott遊撃手を指名するなど多くの野手が序盤で指名され、ナショナルズの指名順が回ってくるまでの16人中、投手はNick Lodolo(7位・レッズ)とAlek Manoah(11位・ブルージェイズ)の2人だけ。昨日の記事で書いたMatthew Allan、Quinn Priester、Zack Thompson、George Kirby、全員が残っているという状況だったが、彼らより高い評価で一致していたRutledgeが残ってたため当然の選択となった。(結果的には、Allanは契約できるかどうか微妙なため敬遠されて指名されず、Priester、Thompson、Kirbyはナショナルズの直後の18,19,20位で順に指名された)。
昨日の記事を書いた状況ではまさかRutledgeが残っているとは思ってもいませんでしたので、指名が分かった時は興奮し、思わず顔がほころびました。
指名直後のインタビューでは、同郷のMax Scherzerとチームメイトになれるように頑張りたいとコメントしていました。Scherzerの現在の契約は2011年までなので、その秋というのはチャレンジングですがいい目標タイムではないかと思います。そのためにも早く契約してプレーしてほしいですね。
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