ポストシーズンに残っていたPotomac Nationals (A+)とHagerstown Suns (A)の2チームもあっさりと第1ラウンドで敗退し、マイナーリーグのシーズンが終了しました。My Top 10 Prospects+2の選手についての最終レポートです。
なお、Lucas GiolitoとReynaldo Lopezの2人はメジャーに帯同しているため、まだシーズンは続いています。(成績は9月12日終了時点)
Lucas Giolito, RHP
14G(14GS) 71.0IP 72K 34BB 3.17/1.42 [AA]
7G(7GS) 37.1IP 40K 10BB 2.17/1.10 [AAA]
5G(4GS) 19.1IP 10K 11BB 5.59/1.76 [MLB]
前回レポートの後AAAで好投を続け、8月28日のロッキーズ戦で三度メジャーでの先発機会を与えられましたが、やはり5回4失点で負け投手となり即座にマイナーへ降格。続く9月2日の登板で8回無失点の快投を見せ、AAAでは十分通用することを示してマイナーのシーズンを終了しました。セプテンバーコールアップとしてメジャーに帯同し、ロングリリーフとして起用されています。何かをつかんでシーズンを終えてくれることを期待したいです。
Reynaldo Lopez, RHP
14G(14GS) 76.1IP 100K 25BB 3.18/1.23[AA]
5G(5GS) 33.0IP 26K 10BB 3.27/0.94 [AAA]
7G(6GS) 32.1IP 31K 16BB 5.01/1.61 [MLB]
こちらは前回レポートの後、8月13日のブレーブス戦でメジャー初勝利、続くやはりブレーブス戦で7回11奪三振の快投で2勝目を記録し、何かをつかんだかと期待させましたが、通用したのはブレーブス打線だけ(笑)。続くオリオールズ戦、一度マイナーでの登板を挟んでのメッツ戦でいずれも4回持たずに降板してしまいました。9月以降もメジャーに帯同し、やはりロングリリーフとして起用されています。
Austin Voth, RHP
27G(25GS) 157.0IP 133K 57BB 3.15/1.24 [AAA]
7月の不調の後8-9月は7試合で防御率1.96と奮起しましたが、結局メジャーに声がかかることはなく、Syracuse(AAA)のローテーションを守り続けてシーズン終了。アリゾナ秋季リーグへの派遣が決まっていますので、活躍を期待しましょう。
Erick Fedde, RHP
18G(17GS) 91.2IP 95K 19BB 2.85/1.14 [A+]
5G(5GS) 29.1IP 28K 10BB 3.99/1.47 [AA]
絶好調でHarrisburg(AA)に昇格し、初戦で7回1失点の勝ち投手になりましたが、続く試合で5回途中7失点と5月以来の大量失点。壁にぶつかってどうなるかなというところでしたが特に尾を引くことはなく、6回で12三振を奪う快投で最終登板を締めくくりました(防御率もギリギリで4点を切りました)。2チームで計121イニング。TJ手術明けかつフルシーズン1年目としてはこれ以上望めない結果でしょう。
Tyler Watson, LHP
9G(9GS) 43.0IP 48K 9BB 1.88/0.91 [SS]
3G(3GS) 15.0IP 6BB 16K 4.80/1.47 [A]
前回レポート後にAuburn(AA)でもう1試合に登板し、シーズン防御率を2点未満まで下げた後、Hagerstown(A)に昇格。3試合に登板し、うち2試合ではいずれも5回を2失点、7奪三振と好投。最終登板で5回、被安打9、失点4とやや打ちこまれましたが、それでも高卒2年目としては十分過ぎるシーズンになりました。
なお、前回紹介したWeston Davis は11試合で2.67/0.93、McKenzie Millsは12試合で3.71/1.33の成績で、いずれもAuburn(SS)でシーズンを終了しています。
Drew Ward, 3B
53G 203PA 3HR 24RBI 22BB 51K .219/.310/.309 0SB [AA]
64G 268PA 11HR 32RBI 34BB 70K .278/.377/.491 0SB [A+]
Harrisburg(AA)に昇格した後は、調子を上げることができないままにシーズン終了。参加が内定しているアリゾナ秋季リーグでの活躍を期待しています。
Andrew Stevenson, CF
65G 280PA 2HR 16RBI 20BB 51K .246/.302/.328 12SB [AA]
68G 300PA 1HR 18RBI 24BB 44K .304/.359/.418 27SB [A+]
Wardと仲良しですね。こちらもAA昇格後は目立つ結果を残せずに終了。やはりアリゾナ秋季リーグへの参加が予定されています。
Victor Robles, CF
41G 198PA 3HR 11RBI 14BB 32K .262/.354/.387 18SB [A+]
64G 285PA 5HR 30RBI 18BB 38K .305/.405/.459 19SB [A]
GCLでリハビリ出場した後、8月12日にPotomac(A+)に復帰。復帰後の22試合では.281/.364/.406という成績。Aでの成績に比べると見劣りしますが、まだ19歳という年齢を考えれば上出来。ますます将来が楽しみです。
Jakson Reetz, C
88G 342PA 4HR 38RBI 38BB 79K .230/.346/.357 4SB [A]
前回レポートから、打率、出塁率、長打率とも少しずつ改善してシーズンを終了。打撃成績はなかなかぱっとしませんが、フルシーズン捕手としてプレーしてきて疲れがたまっていたであろう8-9月に.286/.388/.429の結果を残して終えたことは評価していいと思います。そもそも高卒3年目にとってはチャンジングなリーグでしたから。プロスペクトとしての評価を下げる必要はないと思います。
Anderson Franco, 3B
24G 88PA 1HR 9RBI 4BB 5K .277/.307/.349 1SB [Rk]
シーズン終盤はほぼサードのレギュラーとしてプレーしましたが、打撃成績は低下。昨シーズンの同じGulf Coast Leagueでの成績(46試合でOPS.759)を大きく下回ってしまいました。故障という情報は入っていませんでしたが、出遅れたことといい、何かがあったんでしょう。残念。
Carter Kieboom, SS
36G 155PA 4HR 25RBI 12BB 43K .244/.323/.452 1SB(2CS) [Rk]
GCLで最後までレギュラーとしてプレーし、上記の打撃成績。前回レポート時には0本だったホームランを8月11日以降に4本記録。これにより(打率はやや落としましたが長打率が上昇し)OPSは.747から.774に上昇しました。選球眼に守備にとまだまだ課題は多いものの期待感を抱かせるプロデビューと言っていいでしょう。
Dane Dunning, RHP
1G(1GS) 2.0IP 3K 0BB 0.00/0.00 [Rk]
7G(7GS) 33.2IP 29K 7BB 2.14/0.98 [SS]
前回レポートの後の3試合計19イニング(なお、うち1試合は記録上9イニングを完投したことになっていますが、雨天中断で後日続きが行われた試合の前と後の2日に渡って投げています)でわずか2失点と圧倒してシーズンを終了。申し分ないプロデビューとなりました。来季はHagerstown(A)スタートでしょう。
0 件のコメント:
コメントを投稿