2016/09/29

ロースター異動まとめ(2016年9月)

9/2 セプテンバーコールアップ:Sean Burnett, Matt Latos, Pedro Severino, Matt Grace, Rafael Martin, Trevor Gott, Brian Goodwin (Joe Rossを60日DLへ、Matt den DekkerをDFA)
9/4 Reynaldo Lopezをコールアップ
9/6 Lucas GiolitoとWilmer Difoをコールアップ
9/7  Stephen StrasburgとStephen DrewがDLから復帰
9/8  Strasburgの診断結果は右ヒジの筋肉の痛み(腱の断裂ではない
9/18 Joe Rossが復帰、Chris BostickをDFA
9/26 Sammy SolisがDLから復帰
9/27 Spencer Kieboomがメジャー初昇格



● セプテンバーコールアップ
9月になり、25人ロースター枠がなくなりましたので、マイナーから以下の7選手が招集されました。

Sean Burnett, LHP
Matt Latos, RHP
Pedro Severino, C
Brian Goodwin, OF
Matt Grace, LHP
Rafael Martin, RHP
Trevor Gott, RHP

何と言っても一番の話題はSean Burnettの復帰。2012年にブルペンの重要な一員として初の地区優勝を支えた功労者。そのオフにFAとして退団してからは、故障(自身2度目のTJ手術など)もあり、結果を残せませんでした。今年はナショナルズのスプリングトレーニングに参加して9試合で無失点と結果を残しながらも最後の最後でカットされ、ドジャーズとマイナー契約を結んで開幕。その後、ブレーブス、ツインズとやはりマイナー契約で所属を変えながらAAAでプレーし、計42試合で防御率1.91という立派な数字を残しましたが、遂にメジャーへの声はかからないまま8月17日にツインズからも戦力外。翌日、改めてナショナルズとマイナー契約を結んでSyracuse(AAA)で投げていました。どれくらい投げられるのかは見てみないと分かりませんが、あのBurnettが戻ってきたというだけで、嬉しいです。

もう1人、やはりマイナー契約から今回呼ばれることになったのがMatt Latos。2013年まではレッズのエースだった先発右腕。以降は故障もあって成績が急降下。ホワイトソックスと1年契約を結んで向かえた今季、開幕から4戦4勝(自責点わずかに2)と好投し、まさかの復活かと思われましたが、以降は投げる度に打ち込まれ、6月7日にナショナルズに逆転負けを喫した翌日、DFAされてしまいました。しばらく所属先がないまま過ごした後、7月末にナショナルズとマイナー契約、GCL、Syracuse(AAA)で先発投手として調整し、ひとまず最低限の結果は残しています。実際、どこまで戦力になるのかは分かりません。Baker監督がレッズの監督時代にLatosがエースとして投げていたという縁もあってかな。

Pedro SeverinoBrian Goodwinは比較的最近までメジャーにいたので、再昇格は既定路線。来季に繋がるプレーを期待します。特にSeverinoは、Wilson RamosがFA退団の見込みであることもあり、プレーぶりが注目されます。

Matt GraceRafael MartinTrevor Gottの3人はブルペンの補強として期待しています。3人とも40人ロースターに入っていてSyracuse(AAA)で投げながら、なかなかメジャーに呼ばれませんでした(Martinの1イニングだけ)。そんなには機会はないかもしれませんが、来季に向けてアピールしましょう。

さて、BurnettとLatosを新たに40人ロースターに入れる必要があり、Joe Rossを60日DLに移すとともに、Matt den DekkerをDFAしました。Rossは60日DL入ったとはいえ、7月3日からカウントされるので、明日には復帰可能。実際、マイナーでのリハビリ登板は続けているので、シーズン中に戻ってくる見通しです。先発としてではなく、来季に向けたリハビリを兼ねて短いイニングに留める可能性もあるようですが。なお、Rossが復帰する際には、また40人ロースターの枠を空ける必要があります。den Dekkerは今季開幕戦で負傷したBen Revereに代わってプレーしましたが、打率2割未満と結果を残せず5月にはAAAに降格。AAAではシーズン終了まで健康にプレーしていたものの打率.208とやはり結果を残せず、今回のDFAとなりました。


● Reynaldo Lopezをコールアップ 
4日のメッツ戦での先発投手として、Reynaldo Lopezが呼ばれました。自身最多を約40イニング超過することになるので、そろそろシャットダウンではないかと思われます。


● Lucas GiolitoとWilmer Difoをコールアップ
マイナーリーグのシーズンが終わり、さらにLucas GiolitoとWilmer Difoの2人が合流しました。Giolitoは9月2日のSyracuse(AAA)での最終登板で8回2安打無失点と好投。これで締めくくりでもいいと思うんですが、7日にDLから復帰して先発を予定されているStephen Strasburgの状態次第では代わって先発という可能性もあるようです。シーズンの総投球イニングは、まだ前年から14イニング増なので、もう少し投げさせてもいいはずです。DifoはBaker監督以下の首脳陣の評価が結構高いようですね。来季に向けてもう少しアピールしておきたいところ。


● Stephen StrasburgとStephen DrewがDLから復帰
右ひじに違和感があり8月22日からDL入りしていたStephen Strasburgが復帰。DL入りの期間中も(マイナーでの調整登板を行わず)ずっとチームに帯同し、ブルペンセッションで順調に調整を続けてきました。迎えた9月7日のブレーブスとの復帰第1戦。立ち上がりから、球速、変化球のキレ、コントロール全て申し分なく、「あくまで9月・ポストシーズンに万全の状態で臨むための調整」という球団の説明の通り、大した故障ではなかったんだろうな、と思われました。

それが、3回表にあんなことになるなんて・・・・・・。

Stephen Drewは耳の故障というか病気で頭痛と平衡感覚の異常に苦しんできましたが、マイナーでのリハビリ出場を経て復帰。完治はしていないようですが、シーズン終了まで精一杯がんばりましょう。


● Strasburgの診断結果は右ヒジの筋肉の痛み
前日の試合で右ヒジの痛みを訴えて途中降板し、心配されたStephen Strasburgでしたが、MRI検査の結果、TJ手術が必要な「腱」の断裂ではなく、右ひじ周辺の「筋肉」の炎症からくる痛みとの診断でした。

ひとまず最悪の事態には至っていなかったことでホッとしました。球団はシーズン中の復帰も否定しませんでしたが、現実的には難しいのではなかろうかと思われます(長期契約を結んだばかり、という事情は判断を大きく左右するはず)。本当にTJ手術が必要ないのであれば、なおのこと無理せず、来季の開幕に向けて調整したほうがいいと思います。


● Joe RossがDLから復帰、Chris BostickをDFA
右肩の痛みを訴えて7月頭にDL入りしていたJoe Rossが復帰しました。肩だけに心配しましたが、手術を必要とすることはなく、休んだ後ブルペンセッションを続けて戻してきました。本来であればマイナーの試合で調整登板を重ねるところですが、この時期もうマイナーのシーズンは終わってしまっているので、メジャーのマウンドでイニング数を増やしていくことになるようです。このまま順調に回復してポストシーズンで先発できるようなら心強いこと限りなしですが、くれぐれも無理だけはしないでもらいたいです。

40人ロースター枠を空けるためにChris BostickがDFAされました。今季はHarrisburg(AA)で開幕し、打率.290等の好成績を残し、6月下旬にSyracuse(AAA)に昇格しましたが、AAAでは打率.203等と苦労しました。昨年11月にルール5ドラフトからのプロテクションのために40人ロースター入りしていましたが、Trea Turner、Wilmer Difoというほぼ同年の2人がセカンド・ショートというポジションで前を行ってしまっているので、確かに居場所がなくなっていました。


● Sammy SolisがDLから復帰
8月半ばに左肩の炎症でDL入りしていたSammy Solisが復帰。休養とブルペンでの調整で回復したとのこと。重症でなくてホッとしました。今季のいいときの状態であれば、十分にポストシーズンでも戦力になれる投手。残りの数試合で実戦で通用するか確認ですね。


● Spencer Kieboomがメジャー初昇格
先日Chris BostickがDFA(その後パイレーツにトレード)された後、40人ロースターの選手で唯1人メジャーに合流していなかったSpencer Kieboomが招集されました。40人ロースターの選手が全員呼ばれるというのは極めて異常な事態ですが、Wilson Ramosがシーズン終了となってしまい、Jose Lobatonも足首に故障を持った状態で、捕手がほかにPedro Severinoしかいないとなっては仕方ありません。

Kieboomは弟のCaterが今年のドラフト1順目で入団したことで目立ちましたが、本人も2014年シーズンにHagerstown(A)で.309/.352/.500という好成績を残し、打撃が魅力の捕手プロスペクトとして浮上。一昨年、昨年のアリゾナ秋季リーグに派遣され、昨年11月にルール5ドラフトに向けたプロテクションとして40人ロースター入りを果たしています。ただ、故障もあって、昨季も今季も打撃は低迷。今季成績はHarrisburg(AA)で94試合に出場し、.230/.324/.314という残念なものでした。LobatonとSeverinoに故障がない限り出番はないはずですが、もしチャンスがあったら活かしてくるといいですね。

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