2017/06/06

2017年5月をふりかえる

5月も好スタートを切ったものの、17日から20日にかけて(今季不調の)パイレーツとブレーブスにまさかの4連敗。しかしその後は立て直して白星を重ね、最後はジャイアンツをスウィープして締めくくりました。月間成績は16勝11敗。さすがに4月のペースからは落ちましたが、それでもナ・リーグ最高勝率を維持しています。

[NL EAST end May 2017]

WLPCTGB
Washington3319.635-
New York2328.451  9.5
Atlanta2229.43110.5
Miami2130.41211.5
Philadelphia1734.33315.5

地区2位にはメッツが浮上しましたが、やはり月間成績は負け越しており、ナショナルズとは大きな差が付きました。それ以下のチームは・・・。フィリーズは月間わずか6勝で30球団の最下位。

[Hitter of the Month: Jayson Werth]

PAAVEOBPSLGRHRRBISB
Trea Turner122.222.246.342153109
Jayson Werth109.308.422.615156173
Anthony Rendon104.250.365.443134102
Michael Taylor103.281.330.500124123
Ryan Zimmerman102.319.363.543134150
Daniel Murphy97.302.381.512154100
Bryce Harper94.256.351.524126170
Matt Wieters80.247.275.2865050

月間の総得点116点が全体で24位に沈むなど、チーム打撃成績は軒並み中位から下位に低下しましたが、それでも、しっかり打つべきところでは打って勝ったという印象が残りました。

得点力が低下した大きな理由は1番のTrea Turnerがスランプに陥ったことと、2番を打っていたAdam Eatonの離脱でしょう。Turnerは研究されたことによるスランプであることは間違いありません。ここを克服してこそ、真のメジャーリーガーとなれるのです。チームは安易に先発から外すつもりはないようですから、あとはTurnerが頑張るだけ。

Eatonに代わってセンターに入ったMichael Taylorは予想以上に頑張っていますが、やはり上位を打てるだけの選球眼はないので、下位打線でフリースインガーとならざるを得ません。が、それでも本当によくやっていると思います。守備力も高く、十分レギュラーをやっていけます。

そんなチーム状況で2番に入って奮闘したのがJayson Werthでした。元々定評のある選球眼をいかんなく発揮して高い出塁率を残すとともに、長打力も発揮し、終わってみれば(いずれもタイながら)得点・本塁打・打点の3部門でチーム内トップの成績。3盗塁というおまけもついていてウハウハです(笑)。

4月のリーグ月間MVPだったRyan Zimmermanは、さすがにやや失速しましたが、それでも月間打率3割を超え、引き続きリーグの首位打者を独走中。本塁打・打点も首位争いをしています。Bryce Harper、Daniel Murphyもしっかりとした数字を残しています。この3人が大きな故障なく過ごしてくれれば、打線は安泰です。

控えの中ではAdam Lindの活躍が目立ちます。代打を中心に28打席に立って.333/.393/.542、1本塁打、7打点。Chris Heiseyが長期離脱となっているのでベテランのベンチバットとしての期待はLindにかかってきます。これからもよろしくお願いします。

[Pitcher of the Month: Koda Glover]

GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer643.23602.270.82
Tanner Roark635.22354.041.37
Gio Gonzalez635.01344.371.66
Stephen Strasburg532.14432.781.11
Joe Ross212.01104.501.50
GIPSVHLDERAWHIP
Matt Albers1311.2232.311.11
Enny Romero1111.0134.911.45
Blake Treinen1112.1025.111.54
Koda Glover98.2500.000.67
Jacob Turner8*17.2003.571.42
* Turnerの成績には先発した1試合を含む。

やや落ちた打撃陣をカバーしたのが投手陣。チーム防御率3.55は30球団中4位の好成績で4月の不振を一気に挽回しました。

特に先発陣はカージナルスに次ぐ2位と、チームを引っ張りました。先発の柱はやはりMax ScherzerとStephen Strasburg。Scherzerが5月26日に9回2死まで13奪三振の快投を演じると、翌日Strasburgが15奪三振。さらに31日にはScherzerが今季チーム初となる完投勝利と、甲乙つけがたいピッチングでした。月の前半は微妙なピッチングもあったTanner RoarkとGio Gonzalezでしたが、2人とも後半はナイスピッチング。唯一心配なのがJoe Rossで、どこがどう悪いのかもよくわからない状態です。

一方ブルペン防御率は19位とまだ平均以下の成績でしたが、そんな中で奮闘したのがKoda Glover。結局5月は9試合に登板して無失点。途中からはクローザーに指名され、しっかりと結果を残しました。Gloverがいなければ、本当にこのチームのブルペンはどうなってしまっていたことでしょう。まさに救世主です。さて、今後、このままずっと無失点で行くことはないでしょうが(実際6月4日に打たれました)、ポイントは打たれた次の登板。そこで引きずることなくいいピッチングができれば、クローザー問題は最終的に解決となります。期待しています。

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