2017/07/29

Howie Kendrickをトレード獲得(McKenzie Millsを放出)

7月末のトレード期限に向けて各チームが補強を進める中、ナショナルズは先にSean DoolittleとRyan Madsonを獲得し、ブルペンを補強しました。その後も、さらにブルペン投手に関心を示している、Stephen StrasburgのDL入りにともない先発投手(Sonny Grayなど)の獲得を交渉している、といったレポートが流れていましたが、雨で試合が中止になった28日に明らかになったのは、ベテラン野手のHowie Kendrickのトレード獲得でした。

Howie Kendrick (2017 Season for PHI)
39G 156PA 2HR 16RBI 11BB 30K .340/.397/.454 8SB


エンゼルスの二塁手だった印象の強い、メジャー12年目、33歳のベテラン・ユーティリティ・プレーヤー。2014年まで9シーズンに渡ってエンゼルスでプレー。2014年オフにトレードでドジャーズへ。さらに昨秋、再びトレードでフィリーズに移籍。今季は、4月~5月にかけて1カ月ちょっとの間DL入りしていましたが、出場しさえすれば上記の通り好成績を残しています。ナショナルズでは基本的にベンチプレーヤーとなる見込みですが、ベテランらしい貢献を期待しています。レフトも最低限守れるというのは、極めて手薄な今の状態からすると大変貴重な存在です。

なお、契約は今季限り。オフにFAとなります。

さて、このトレード、対価として放出することになった選手のほうが重大です。McKenzie Mills。わずか3カ月のKendrickのレンタルのためにはもったいない、という印象がどうしてもぬぐえません。開幕前のBAなどのランキングに名前はありませんでしたが、My Top 10 Prospectsに選んでいた1人であり、今シーズン最も印象的な活躍をして評価を上げていた選手でした(スタッツを含め今シーズンの戦いぶりについては、直近7月のプロスペクト・レポートをご覧ください)。個人的な掘り出し物選手だっただけに、ここで手放すのは惜しくてなりません。まあ、今後の活躍を期待して送り出しましょう。

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