2017/09/22

Prospect Profile #13: Drew Ward

[2017年9月更新, 2016年4月更新, 2015年3月更新, 2014年5月オリジナル]

2014年第3回、全体第13弾は2013年のドラフトで高校生ではトップとなる3順目で指名したDrew Ward三塁手です。

[Player Data]
Name: Drew Ward
Position: 3B
Born: November 25, 1994
Birthplace: Leedey, Oklahoma
School: Leedey HS (Oklahoma)
Height: 6-3
Weight: 215
Bats: Left
Throws: Right
Draft: 2013-3 WAS
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 14(2014) ⇒8(2015) ⇒ 16(2016) ⇒ 12(2017)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
まだまだ荒削りだが上限はかなり高く、左のパワーバットとしてオールスター級の選手になれる素材。最大の魅力はパワー。入団時に既に体は出来上がっており、甘い球を引っ張ってホームランにすることはもとより、左方向(流し打ち)でさえギャップを抜くパワーを持つ。また選球眼も高い評価。高校時代はショートを守り、肩、守備範囲ともそれなりの評価を受けていたが、入団後は三塁にコンバートされている。三塁守備でも進歩は見せているが、今後さらに体が大きくなるようであれば一塁へのコンバートも視野に入ってくる。

[Background]
(高校での成績など当てにならないが、ともかく)2013年の春シーズンに.575/.785/1.150という数字を残し、ドラフト前のBAランキングで89位に評価されていた高校生野手。オクラホマ大への進学を表明していたが、ナショナルズがスロットを上回る契約金を提示して早々に契約。

2013年はGCLで三塁手、DHとして49試合に出場し、.292/.402/.387という悪くない成績。三振もやや多いが、四球も良く選び高い出塁率を残したことは評価できる。本塁打がわずかに1本と期待されたパワーが発揮されていないことはやや気になる。守備は高校時代のショートとは異なる三塁手として起用されたが、35試合で4エラーと頑張り、GCLのシーズン終了後のオールスターに選出された。

2014年は、ショートシーズンでの開幕という大方の予想に反し、Hagerstown(A)で開幕。最初の1か月は小さな故障に見舞われたが、その後は健康にほぼフルシーズン、115試合に出場し、.269/.341/.413の成績。121三振はやや多いものの、2ケタ10本塁打を放った長打力は入団時の期待に応えるもの。ポストシーズンの7試合でも26打数9安打3四球と活躍。

Potomac(A+)に昇格して迎えた2015年シーズン。8月に短期間DL入りしたもののほぼフルシーズン、プレーしたが、期待したほどの打撃成績は残せなかった。A+での成績は、111試合に出場して、.249/.327/.358。本塁打も6本に終わった。秋にはアリゾナ秋季リーグに派遣されたが、そこでも打率1割に満たない成績で、プロスペクトとしての評価を下げる1年となった。

2016年シーズンは再びPotomac(A+)で開幕。開幕から20試合ほどで既に5本塁打の好スタートを切ると、そのまま64試合で.278/.377/.491。11本塁打と長打も見せ、オールスターに選出された後、6月末にHarrisburg(AA)に初昇格。AAでは38試合で.228/.324/.339とやや苦しんだものの、一歩前進した感じのシーズンとなった。 さらにオフに派遣されたAFLでも21試合で.309/.391/.383とよく打って評価を上げた。

2017年はHarrisburg(AA)でフルシーズン、レギュラー三塁手を務め、.235/.325/.356、10本塁打の成績。6月に短期間のDL入りがあり、その影響もあってか6月の打率が.103だったため全体の数字を引き下げたが、5月の打率は.296、7月以降は.247。22歳でAAプレーしたことを思えば悪くない。

[Comment]
ゆっくりだが着実にステップアップしてきている。来季は開幕からSyracuse(AAA)かな、それとももう一度Harrisburg(AA)かな。いずれにせよ、スプリングトレーニングには呼ばれるでしょうし、活躍すればメジャーデビューが見えるところまできました。あと少し。(2017年9月)

2015年は苦労しましたが、高卒3年目でのA+挑戦はオーバーマッチだったと割り切り、思い切り再チャンレンジしてくれればいいと思います。守備の評価が決して高くないので、コーリングカードとなりうるのは長打力。今季は(打率はともかく)ホームランを量産してくれることを期待しています。出足は好調。このまま頑張って。(2016年4月)

エリート・プロスペクトと呼ばれるには少し足りませんが、高卒入団のフルシーズン初年度としては十分高く評価できる2014年シーズンとなりました。今季はAの再挑戦になるか、A+に強気の昇格となるかは分かりませんが、どちらにしても思い切った打撃を続けてくれることを期待しています。(2015年3月)

Aでの開幕という球団の強気の判断がここまでは吉と出ています。このままの成績を続け、全体トップ100に入るようなトッププロスペクトに仲間入りしてくれると嬉しいですね。(2014年5月)

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