2015/05/02

2015年4月をふりかえる

苦しかった4月がようやく終わりました。。。ここまでの戦いぶりを振り返っておきます。

[National League EAST End of April 2015]

WLPCTGB
New York 15  8 .652 -
Atlanta 1012 .4554.5
Miami1012 .4554.5
Washington 1013 .4355.0
Philadelphia    815 .3487.0

開幕から3カード連続で1勝2敗の負け越し。フィリーズ相手に勝ち越して息を吹き返し、一時は勝率5割まで戻しましたが、そこから6連敗。一時は、首位メッツから8ゲーム差の単独最下位まで転落しました。打てない、守れない。何もかもダメなチーム状態でしたが、特に、メッツとの開幕戦でのミスから悪循環に陥ったかのようなIan Desmondの守備は痛々しくて見ていられないほどでした。しかし、ここで、もしかするとシーズンの天気となるかもしれない28日のブレーブス戦を迎えました。この試合、4回を終えて2-10と大差を付けられながらじりじりと追い上げ、最後はDan Ugglaの3ランで逆転し、13-12で勝利。この試合を含め3試合連続の2桁安打で3連勝と、なんとか上り調子で4月を終えました。

地区トップはメッツ。開幕シリーズでナショナルズに勝ち越したのを皮切りに、12日からは3カード連続のスウィープを含む怒涛の11連勝。ただし、その後は2勝5敗。最後は3連敗で終えており、追いかける各チームにとって諦める必要はないでしょう。2位タイにマーリンズとブレーブス。開幕シリーズでブレーブスがマーリンズをスウィープしましたが、終わってみれば並んでいました。マーリンズは監督解任の噂もありましたがしっかり立て直しています。最下位のフィリーズは鉄板。

[Pitcher of April 2015: Max Scherzer]
GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer428.21291.260.84
Jordan Zimmermann527.22184.881.37
Stephen Strasburg529.12304.601.57
Gio Gonzalez 423.11225.011.71
Doug Fister424.21113.281.46
GIPSHDERAWHIP
Aaron Barrett 1210.1021.720.87
Drew Storen99.0502.001.22
Matt Thornton96.0051.500.67
Blake Treinen 910.2014.221.78
Tanner Roark  712.1013.651.46

メジャー最高との下馬評を得ていた先発ローテーションでしたが、結果は伴いませんでした。何か歯車がずれている印象。長期契約を結び開幕投手まで務めたMax Scherzerは、防御率・WHIPは一流の数字ですが、守備に足を引っ張られたこともあって勝ち星は伸びず、右手の負傷で最後の登板機会をスキップする羽目に(代役のA.J. Coleも2回9失点と惨憺たる結果に。試合は逆転勝ちでしたが)。ほかの4投手に至っては全く期待に応えられず。これからの反転攻勢に向けて、先発ローテーションが期待通りに機能することが求められます。

ブルペンではセットアッパーMatt ThorntonとクローザーDrew Storenの2人は安定していますが、そこまでつなぐ投手が軒並み崩れ、終盤に逆転された試合が何度もありました。そんな中でしっかり仕事をしているのがAaron Barrett。StorenとBarrettの2人は、昨季のポストシーズンでの失敗がトラウマになるのではないかとの心配もありましたが、杞憂に終わっています。当面はこの3人が軸になると思われます。

苦しいブルペン事情もあって、Rafael Martin、Felipe Rivero、Matt Grace、そして30日にはSammy Solisまでメジャーデビュー(先発のColeを合せると4月だけで5人の投手がメジャーデビュー)。このうちGraceが5試合に登板して未だ無失点と結果を残しており、今後も大きな期待をかけています。

[Hitter of April 2015: Bryce Harper]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Ian Desmond101.217 .287.32612   1   5  0
Ryan Zimmerman101.217 .277.38010 2  15  0
Bryce Harper100.286 .440.54518 5 15  0
Yunel Escobar  79.306 .367.431  9 2   5  0
Wilson Ramos  76.274 .289.342  7 1 11  0
Jayson Werth  67.175.254.211   7 0   6  0
Danny Espinosa  62.255.377.43110 2   5  0
Michael Taylor   53.260.302.480  3 2   8  2

チーム打率.236は全体で24位。最後の3試合でぐっと盛り返していなければ最下位争いでした。引っ張ったといえるのは、Bryce HarperとYunel Escobar、それに開幕DLで出遅れたものの復帰してからはリードオフとして働いてくれているDenard Span(10G .302/.340/.535)くらいのもの。Ian Desmondは攻守でブレーキになり、Ryan Zimmermanも打点こそ稼いでいますが、打率が低過ぎ。Jayson Werthも復帰を急いだのではないかという印象を受けるほどの低空飛行中。意外とがんばっているのがDanny Espinosaでしょうか。

1つ気になるのは機動力が使えていないこと。開幕からのチーム盗塁数はわずかに3で、30球団で最少。Michael Taylorの2つの他には、Denard Spanの1つがあるだけ。対して、盗塁失敗は既に6個も記録しています。。。

そして守備。チーム試合数(23)を上回る24失策はもちろん30球団で最多。エラーに記録されないミスも多々ありました。守備で落としたという印象の試合が多過ぎます。

とにかく野手陣には奮起を求めたい。最後の3試合で見せたような、チーム一丸つながりのある攻撃と安定した守備を!

0 件のコメント: