2016/08/02

2016年7月をふりかえる

苦しい1か月でした。Bryce Harperの不振、ブルペンの崩壊。それでも何とか勝ち越し、地区首位を堅持。さあ、いよいよシーズンも終盤に入ります。ガンバレ。

[National League EAST End of July 2016]
WLPCTGB
Washington 6144 .581  -
Miami 5748 .543 4.0
New York5450 .519 6.5
Philadelphia4859 .44914.0
Atlanta  3768 .35224.0

オールスターを挟んでの5連勝で、一時は貯金20、地区2位との差を7ゲームまで広げ、このまま独走かと期待させましたが、直後、17日のパイレーツ戦で延長18回の記録的な試合に敗れたところから調子を落とし、13勝12敗で何とか勝ち越したという感じで乗り切りました。勝てなくなった要因の1つであるブルペンの崩壊を立て直すため、トレード期限にパイレーツからMark Melanconを獲得しました。

月間16勝のマーリンズがメッツを抜いて2位。トレード期限を前にパドレスからAndrew Cashnerを獲得してローテーションにテコ入れ。また、イチローがメジャー通算3000本まであと2本まで来ています。故障者に苦労していたメッツは月間5割で3位に陥落。ですが、こちらもトレード期限にレッズからJay Bruceを獲得。Bruceは目下ナ・リーグ打点王。昨季はこの時期にYoenis Céspedesを獲得して、一気に加速したメッツ。今年もそれを繰り返さないことを願います。フィリーズは7月はよく頑張って勝ち越しました。ブレーブスは今月も多少勝率を改善しましたが、やはり100敗ペースです。

[Pitcher of July 2016: Stephen Strasburg]
GSIPWKERAWHIP
Max Scherzer534.02391.320.88
Stephen Strasburg534.24372.080.78
Tanner Roark536.13242.971.02
Gio Gonzalez530.02182.701.27
Reynaldo Lopez28.20139.352.31
Lucas Giolito27.0047.712.57
GIPSVHLDERAWHIP
Oliver Perez1310.0033.601.40
Blake Treinen139.1130.931.03
Felipe Rivero913.2021.321.02
Shawn Kelley118.1213.241.32
Jonathan Papelbon 108.0317.881.88

今月はまた投手力で勝ちきりました。チーム防御率3.05は堂々の30球団トップ。先発投手陣は独走トップ。ブルペンも全体で見ると7位とまずまずの結果でしたが、ただし、オールスター以降のブルペンは崩壊していました。

Joe Rossが1試合に先発してDL入り。これに伴いLucas GiolitoとReynaldo Lopezが交互に2度づつ登板機会を与えられましたが、見事に4度とも失敗。5回のマウンドに上がることさえできませんでした。どちらか(どちらかと言えばLopez)は、しっかり帯同させて準備をして数回チャンスを与えても良かったのではないかと思いましたが、フロントの判断はあくまでスポットスタート。まあ、力不足をはんじたことでしょう。AAAで頑張ってくれたまえ。

Joe Ross以外のローテーション投手4人はしっかりに投げました。Max Scherzerは依然としてリーグ奪三振王。今月チームで最もイニング数を稼いでくれたTanner Roark。調子を落としていたGio Gonzalezも今月は安定したピッチング。そして、Stephen Strasburg。21日のドジャーズ戦で遂に黒星が付きましたが、気落ちすることなく次戦では7回無失点。(8月1日に15勝目を記録し)遂にリーグ勝ち星トップに立っています。

ブルペンではJonathan Papelbonが打たれました。特にオールスター以降は悲惨で、ようやくクローザー失格。これに連鎖したわけでもないと思いますが、ブルペン全体としてのパフォーマンスがかなり落ちていました。が、数字を見るとそれほどでもなく、まずまずの成績です。新クローザーMark Melanconを中心に、安定感を出していってくれることを期待しましょう。

[Hitter of July 2016: Daniel Murphy]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Bryce Harper109   .176.303.319  9   4 10  5
Jayson Werth 102.226 .353.36913 2   5  3
Danny Espinosa100.193.283.341   9 3 12  3
Wilson Ramos  94.291 .351.44211 3 10  0
Anthony Rendon  93.272.366 .54311 6 12  4
Daniel Murphy  86.346.372 .744 13 7 23  1
Ben Revere  86.198.235.333  7 1   8  1
Trea Turner  60.281.317.421  7 0   7  7

月間チーム打率.233は全体で28位と極端に低迷。本塁打数は依然としてトップ10に入っており、得点数ではちょうど15位。まあ得点効率という意味では悪くないのかもしれませんが、しかしあまり打てなかったという印象は数字にあらわれていました。

その打撃不振の代表選手がBryce Harper。シーズン成績も.235/.380/.443という残念な成績になってしまっています。チームトップの出場機会を与えられながら、つまり故障がない中で、こんなに酷い数字をHarperが残すことがあるとは思いませんでした。プロ入り後最大のスランプでしょう。しかし、ナショナルズがポストシーズンを勝ち抜いていくためにはHarperが目覚めてくれることが必須。ガンバレ。

また、6月はよく頑張ったとして記事に書いたDanny Espinosa、Jayson Werth、Ben Revereも低迷。特にEspinosaはまた元の大ぶり選手に戻ってしまっています。

明るいニュースと言えば、Trea Turnerが本格的にメジャーリーガーとして定着してきたということでしょう。打率・出塁率をそこそこ見込める堅実な打撃。ホームスチールを含め、未だ失敗なしの盗塁。3本の三塁打。リードオフはもうTurnerのものです。問題は守備位置。ショート守備ではやはりEspinosaに軍配。主にセカンドやセンターを守っています。が、Espinosaがこんな打撃成績を続けるようであれば、そのうちショートでも起用されるかもしれません(センターをどうするかという問題もありますが)。

そして6月に少しだけ下降したMurphyが復活し、盗塁以外の全てのカテゴリーでチームトップの成績。下旬に軽い故障で数日欠場して心配させましたが、大丈夫そうで、ほっとしました。本当に、Murphyがいなければこのチームはどうなってしまうのでしょうか。

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