2016/08/02

Mark Melanconをトレード獲得

他にもまとまるかなと思って待っていましたが、結局この7月末のトレード期限に向けたナショナルズの動きは、このMark Melanconの獲得だけでした。

オールスター空けくらいからブルペン投手陣のパフォーマンスが急低下。6回で3点リードくらいでは全く安心できないチームになっていました。おそらく疲労もあったかと思いますが、それにしてもひどかった。元凶はもちろんJonathan Papelbon。オールスターまでは2点台だったシーズン防御率(それもが幸運に恵まれた感じが強かった)が、4点台半ばまで上昇し、ようやくクローザーを解任されるに至りました。ただ、同じブルペンにいるだけで、他の選手への悪影響が気になるので、一日も早い放出を願います。

そんなブルペンのテコ入れがこのトレード期限を前にしての最大の課題でしたが、Mike Rizzo GMが連れてきたのは、パイレーツで3度のオールスター経験があるMark Melanconでした。昨シーズンはナ・リーグトップの51セーブを記録し、今シーズンもここまで45試合に登板して30セーブ。防御率1.51、WHIP 0.96。決して支配的な持ち球があるわけではないのですが、きちんと仕事をし続けています。31歳で、このオフには初のFAなることもあり(しかも、このトレードによりQualifying Offerを受けることもなくなった)、高いモチベーションが期待されます。

見返りとしてナショナルズが放出したのは、Felipe RiveroTaylor Hearnの若い2人の左腕投手。

Riveroについては今更紹介しなくてもいいと思いますが、 2014年2月にレイズからトレードで来たときは、あくまでJose Lobatonのおまけ扱いのA+のプロスペクトでしたから、よくここまで成長してくれました。あのトレードもMizzo GMの業績と言えるでしょう。昨季メジャーデビューしてブルペン投手としてメジャーに定着。今季も開幕から頑張ってきましたが、今すぐクローザーが務まるかというとちょっと難しいかなという感じ。100マイル近い速球の左腕というのはなかなかいるものではないので惜しい気持ちもありますが、まあ、Melanconとのトレードなら納得しましょう。

もう1人のHearnは21歳の左腕。2015年のドラフト5順目入団。今季はまだHagerstown(A)で投げていたプロスペクト。評価は悪くないようですが、既にブルペンで投げていましたので上限もブルペン投手と思われます。

さあ、これで名実ともに「クローザーPapelbon時代」が終わってくれました。長かった。。。

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