2016/08/29

ロースター異動まとめ(2016年8月)

8/6 Ryan Zimmerman DL入り、Brian Goodwinが初昇格
8/13 Reynaldo Lopez 再昇格、祝 Jonathan Papelbon 解雇
8/17 Sammy Solis がDL入り、Koda Gloverが再昇格
8/18 A.J. Coleを招集し、GoodwinをAAAにオプション
8/20 ZimmermanとJose Lobatonが復帰、ColeとPedro SeverinoをAAAのにオプション
8/22 Stephen StrasburgがDL入り、Coleが再昇格
8/25 Marc Rzepczynskiをトレード獲得し、LopezをAAAにオプション
8/28 Lucas Giolitoが昇格し、Wilmer DifoをAAAにオプション
8/29 GiolitoをAAAにオプションし、Michael Taylorを招集

● Ryan Zimmerman DL入り、Brian Goodwinが初昇格
31日のジャイアンツ戦で左腕に死球を受けたRyan ZimmermanがDL入りとなりました。MRI検査などでは特に異常は見つかっていませんが、スイングすると痛むとのことでひとまずDL入りして樣子を見ることになりました。7月にもわき腹を痛めて2週間DL入りし、復帰してきて1週間と立たないうちの新たな故障。不運と言っておきましょう。

代わって、Brian Goodwinがロースター入り。2011年ドラフト1順目(全体34位)で入団。1年目の2012年に好成績を残し、2013年シーズンの前にはBA全体80位にまで評価されるプロスペクトでしたが、その後は故障と不振にあえぎ、ほとんど忘れられた存在となっていましたが、今季はSyracuse(AAA)で105試合に出場し、.284/.350/.434、11本塁打、14盗塁という好成績。オールスターにも選出。はるか彼方に行かれたかと思われたMichael TaylorをAAAに残したままで、今回の昇格を勝ち取りました。どれほど出場機会を与えられるか分かりませんが、せっかくのチャンス。是非アピールして下さい。

● Reynaldo Lopez 再昇格、祝 Jonathan Papelbon 解雇
しばらく4人で回していたローテーションですが、このタイミングで5人目としてReynaldo Lopezを招集しました。

そして、そして。Lopezの25人ロースタースポットを作るために外れたのがJonathan PapelbonMark Melanconのトレード獲得以降、敗戦処理としてしか起用されなくなっていた(しかも失点した)Papelbon。外れるのは順当でした。ただ、DFAという形ではなく解雇という形になった点はやや意外でしたが、報道によるとPapelbon側からの要請によるものとのこと。DFAであれば、ウェイバークレームする球団が現れた場合にはナショナルズの年俸負担が減るのですが、解雇であればナショナルズが今季年俸を全額負担することが確定。まあ、どうせウェイバークレームする球団もなかったでしょうけど。Papelbon側としては、数日を要するウェイバーのプロセスを経ることなく一刻も早くFAとなって次の球団を探したいということですね。相変わらずのわがままっぷりですね(笑)。

いちおう書いておくと、ほぼ1年間のナショナルズ在籍中に、計58試合に登板し、26セーブ。防御率3.84という記録でした。26セーブはMatt Cappsと並ぶナショナルズ通算5位タイ。この記録がトップ10リストから早く消えてくれることを願いますが、10年くらいはかかるかなあ。。。

ともかく、疫病神がいなくなって、これでいよいよポストシーズンに向けての大勢が整ってきました。めでたい!

● Sammy Solis がDL入り、Koda Gloverが再昇格 
Sammy Solisが左肩の炎症の再発でDL入りし、Koda Gloverが招集されました。本当に左肩が痛いならかなり心配ですが、これは口実に過ぎず、月曜日はMax Scherzerの乱調のため、火曜日は雨のため、結果的に2日で10イニングを投げることになったブルペンにフレッシュな投手を入れる必要があったという必要性からではないかと言われています。

真相はともかく、SolisにもGloverにも9月あるいは10月に戦力として期待していますのでしっかり頑張ってください。

● A.J. Coleを招集し、GoodwinをAAAにオプション
前日もStephen Strasburgが2回持たずにノックアウトされたため、台所事情が極めて苦しいブルペン投手陣。ロングリリーフが必要になった場合に備えて18日にSyracuse(AAA)で先発予定だったA.J. Coleを急遽、招集しました。18日の先発はReynaldo Lopezですから、確かに備えあれば憂いなしでしょう。

ロースタースポットを空けるためにGoodwin をAAAにオプション。4試合の先発を含む7試合に出場し、4安打2打点で打率.250と悪くない結果を残しましたが、Bryce Harperが試合に出られるようになったことでひとまず出場機会は減少する見込みでしたから、まあ順当な選択でしょう。9月になればまた呼ばれるはず。

● ZimmermanとJose Lobatonが復帰、ColeとPedro SeverinoをAAAのにオプション
DL入りしていたRyan ZimmermanJose Lobatonの2人が復帰。2人ともマイナーでのリハビリを経て万全の状態での復帰とのことです。今季は必ずしも活躍できていませんが、それぞれ、主軸打者として、メインの控え捕手として、シーズン終盤からポストシーズンにしっかり貢献してくれることを期待しています。

2人のために、A.J. ColePedro SeverinoをAAAにオプションしました。Coleにとってはせっかくの今季初昇格のチャンスでしたが(すみません。今頃気付きました。)、残念ながら出場機会がないままに降格となってしまいました。一方のSeverinoは4試合の先発マスクを含む7試合に出場し、メジャー初本塁打を含む7安打を打ち、.467/.529/.733というちょっと驚く数字と、好印象を残しています。特に、同じルーキーのReynaldo Lopezとのコンビで2勝を記録したことは特筆に値します。

● Stephen Strasburgが右ヒジ痛でDL入りし、Coleが再昇格・先発 
8月に入ってから3試合続けて打ち込まれていたStephen Strasburgが右ヒジ痛でDL入りとなりました。前回登板の後も、故障ではないと説明し、ブルペンセッションなどを予定通りにこなしてきましたが、先発予定日になって急遽DL入りとなりました。重症ではなく、あくまで9月・ポストシーズンに万全の状態で臨むための調整と説明しています。信じるしかないですね。

代わって、つい先日昇格・降格下ばかりのA.J. Coleが再び呼ばれ、先発を務めることになりました。今季メジャー初登板。昨年は期待に応えられず、今季はそもそも機会をもらえませんでしたが、ようやく巡ってきたチャンス。頑張ってください。

● Marc Rzepczynskiをトレード獲得し、Reynaldo LopezをAAAにオプション 
ベテラン(30歳)のブルペン左腕Marc Rzepczynski (とんでもないスペルで覚えられません。読みはゼプチンスキーでいいと思います。)をアスレティックスからトレードで獲得しました。Felipe Riveroをトレードで放出してから、Sammy SolisがDL入りし、Oliver Perezが不調とあって手薄になってしまっていたブルペン左腕の補強は必要でした。元々はブルージェイズに入団し、2009年には先発投手としてメジャーデビュー。2011年にトレードされたカージナルスでブルペンに移って花開きましたが、その後も調子がよかったり悪かったりで、インディアンズ、パドレス、そして昨オフはアスレティックスへとトレードされ、今回がなんと通算5度目のトレード移籍となりました。根気は開幕から健康に過ごし、56試合36イニングに登板し、防御率3.00で、6ホールドを記録。ただ、WHIPは1.72という高い数字なので、かなり幸運に恵まれた印象。1イニング任せるのはちょっと怖いかな。

Rzepczynskiと彼の年俸負担の一部にあたる金銭を獲得した見返りとして、ナショナルズが手放したのは、Potomac(A+)でプレーしていたMax Schrock二塁手。2015年ドラフト13順目で大卒入団した後、Aubutn(SS)で結果を残し、今季は開幕を迎えたHagerstown(A)で67試合に出場して打率.326、4本塁打という立派な打撃成績を残して早々に卒業すると、昇格したPotomacでは54試合で打率.341、5本塁打とさらに好成績。2015年ドラフト組からは既にKoda Gloverがメジャーデビューを果たしていますが、打者ではトップ指名(2順目)のAndrew Stevensonに続く期待の星でした。とはいえ、二塁手という比較的軽量ポジションということもあり、そこまで痛くないトレードバイトということができるでしょう。

Rzepczynskiの25人ロースター枠をあけるためにReynaldo LopezがSyracuse(AAA)にオプションされました。日曜日の先発は誰か違う投手が務めることになります。Lucas Giolitoという説もありますが、どうかなあ。今季はもうメジャーで投げさせなくてもいいような気がしますが。

● Lucas Giolitoが昇格し、Wilmer DifoをAAAにオプション 
28日のロッキーズ戦での先発のため、Lucas Giolitoが再度昇格してきました。6-7月に3度のメジャーでの先発機会を与えら得ましたが、打ち込まれて最長でも4イニングと結果を残せず。Syracuse(AAA)で約1か月過ごし、この間、5試合に先発して防御率は3.57という成績。今シーズン中に無理して上げなくても良かったのにというのが、正直な感想。結果は、初めて5イニングを投げきることになりましたが、かなり苦しい内容でメジャー初黒星を記録。自信をつけることにはなりませんでした。。

ロースター枠を空けるためにWilmer DifoをHarrisburg(AA)にオプション。手薄となった内野陣の控えとして昇格してきて約1か月。先発出場はわずか6試合(しかも、ショート3試合、セカンド2試合、マイナーで守ったこともないサード1試合)と出番は限られていましたが、打率は.257。意外とよく頑張っていたという好印象。9月になってロースター枠が拡大すればすぐに再招集がかかることでしょう。

● GiolitoをAAAにオプションし、Michael Taylorを招集
28日の試合に先発したGiolitoを翌朝AAAにオプションし、外野手のMichael Taylorを招集しました。9月1日にロースターが拡大されるまでにGiolitoが登板する機会はもうないので、数日とはいえベンチを厚くする意味はあるんでしょう。

Taylorは1か月ぶりのメジャー復帰。もっとも、降格後のSyracuse(AAA)での30試合で.204/.280/.283、1本塁打、31三振と相変わらずの不振ですから、期待感は上がってきません。代走要員かな。(今季最も残念な選手の1人になりつつあります。)

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