2019/08/31

ロースター異動まとめ(2019年8月)

8/4 Howie KendrickとRoenis EliasがIL入り, Javy GuerraとAndrew Stevensonが昇格
8/6 Asdrubal Cabreraと契約, Adrian Sanchezをオプション, Kyle BarracloughをDFA
8/12 Howie Kendrickが復帰, Andrew Stevensonをオプション
8/18 Sean DoolittleがIL入り, Kyle McGowinが昇格
8/19 Brian Dozierが出産立会休暇, Adrian Sanchezが昇格
8/22 Max ScherzerとBrian Dozierが復帰, Adrian Sanchez, Kyle McGowinをオプション
8/29 Roenis Eliasが復帰, Matt GraceをDFA

● Howie KendrickとRoenis EliasがIL入り, Javy GuerraとAndrew Stevensonが昇格
2日の試合前の練習中に右ハムストリングを痛めたHowie Kendrickと、同じく2日の試合中に1塁への走塁中にやはり右ハムストリングを痛めたRoenis Eliasが、IL入りとなりました。Kendrickについては、元々右脚に爆弾を抱えた状態でシーズンを送っていたにもかかわらず31日の試合で1塁から無理やり本塁まで走らされた(全力疾走できず悠々タッチアウト)という経緯もあり、ただただ気の毒で、残念です。一方のEliasについては、チームに加入して最初の試合で、ただ見逃し三振すればいいだけの打席でブンブン振り回した挙句に1塁に向かって無駄な全力疾走をした結果で、ため息が出てしまいます。ベンチは厳重注意したようですが、後の祭り。

先日DFAしたばかりだったJavy Guerraと再契約し、招集。また、Andrew Stevensonも呼ばれましたが、内野手の控えが手薄過ぎます。

● Asdrubal Cabreraと契約, Adrian Sanchezをオプション, Kyle BarracloughをDFA
先日レンジャーズからDFAされ、FAとなっていたAsdrubal Cabrera内野手とメジャー契約を結びました。たまたまサンフランシスコに遠征中だったチームにすぐに合流しています。ベネズエラ出身のベテラン内野手。元々はショートでしたが、近年はサードやセカンドでの起用が増えています。

今季はレンジャーズと契約し、サードのレギュラー待遇でプレーしていましたが、6月半ば以降、打率2割を割り込むという深刻な打撃不振に陥り、チーム構想から外れDFAされていました。2014年のフラッグディールトレードで獲得し、そのままNLDSまで在籍していたので、ナショナルズでのプレーは2度目となります。当時は主にセカンドのレギュラーを務めましたが、今回はHowie Kendrickが務めていた内野の控え一番手という役割が期待されます。ショートも守れることはKendrickにはない利点ですね。気分一新で頑張ってくれることを期待しています。

25人枠を空けるためAdrian SanchezをHarrisburg(AA)にオプション。そして、40人枠を空けるために、Kyle BarracloughをDFAしました。開幕前にトレードで獲得し、セットアッパーとして期待されながら33試合で防御率6.66、その数字以上にピンチで出てきて引き継いだランナーの生還を許してしまうという意味でブルペン投手としての評価はだだ下がりでした。先に解雇されたTrevor Rosenthalとともに2019年ナショナルズのブルペン崩壊の象徴としていつまでも悪い意味で記憶に残ることでしょう。

● Howie Kendrickが復帰, Andrew Stevensonをオプション
心配したHowie Kendrickでしたが、そこまでの重傷ではなく最短期間での復帰となりました。よかったよかった。Andrew Stevensonをオプション。ベンチがベテランばかりという状況になりましたが、8月のこの時期ですからまあいいでしょう。

● Sean DoolittleがIL入り, Kyle McGowinが昇格
前日の試合で3点のリードを守りきれなかったSean Doolittleが遂にIL入りとなりました。右膝の痛みのためという発表があり、実際右膝は痛めているようですが、それよりもちょっと休みを与えるという意味の方が大きいと思います。開幕からの乱用されぶりを見ていればいずれはこのときがくることは予想していました。むしろこのタイミングで一度休みを入れることで、9月、そして10月にしっかりした状態で投げてくれるならオッケーです。とにかく肘肩にストラクチャルなダメージを受けていないことを願います。いずれにせよ、全責任はDave Martinezの稚拙な采配にあります。

当面のクローザーはDaniel Hudson、Fernando Rodneyあたりが務める模様です。ここしばらくの調子から言えばHudsonでしょうが、例によってまた乱用されつつあるので(ほんと、学ばない)先が心配ですが。

25人ロースターにはKyle McGowinが呼ばれました。ロングリリーフとしての起用になると思われます。

● Brian Dozierが出産立会休暇, Adrian Sanchezが昇格
Brian Dozierが出産立会いのためチームを離れました。25人ロースターにはAdrian Sanchezが呼ばれましたが、不在の間のセカンドには打撃好調のAsdrubal Cabreraが入る見込み。いいタイミングでの補強だったと言っていいでしょう。

● Max ScherzerとBrian Dozierが復帰, Adrian Sanchez, Kyle McGowinをオプション 
背中を痛めてIL入りしていたMax Scherzerが復帰。まだ万全ではないようですが、本人の強い意向もあっての復帰となりました。決して無理することはなく、シーズン終盤に向けて調子を上げていってくれればいいと思います。

出産立会い休暇を取得していたBrian Dozierも復帰。これにともない、Adrian SanchezとKyle McGowinの2人がHarrisburg(AA)にオプションされました。行ったり来たりが続く2人ですが、9月になってロースターが拡大すれば当然戻ってくるでしょう。

● Roenis Eliasが復帰, Matt GraceをDFA
7月末のトレード期限に獲得したのに、初登板で(走塁中に)右ハムストリングを痛めてIL入りという間抜けなことになっていたRoenis Eliasが復帰しました。マイナーでのリハビリ登板を経て、万全の状態での復帰とのこと。期待しています。

25人ロースターを空けるため、同じ左腕のMatt GraceをDFAしました。2010年ドラフト8巡目(Bryce Harperの同期)の生え抜きで、2015年のデビュー以来、中継ぎのブルペン左腕として178試合に登板。通算20ホールドを記録しています。昨季(2018年)は56試合で2.87/1.14の好成績を残し、その地位を確立した感がありましたが、30歳となった今季は51試合で6.36/1.52の成績に終わっていました。結果が全ての世界ではやむを得ないのかもしれませんが、残念な印象は残ります。 

あと2日待てば9月になり25人ロースター枠を気にする必要がなくなってGraceを切る必要はなかったわけですが、むしろ40人ロースターを空けるためにどのみちDFAする予定で、それが数日早くなっただけとのことです。空いた40人ロースターには現在60日ILに入っているJeremy Hellicksonか、枠外にいるAaron Barrett(!)かGreg Hollandに使うようです。Barrettの復帰が見たいところですが、さて。

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