2017/08/01

ロースター異動まとめ(2017年7月)

7/1 Sammy SolisがDLから復帰, Jacob TurnerをDFA
7/6 Michael TaylorがDL入り, Chris Heiseyが復帰
7/14 Joe RossがDL入り(TJ手術でシーズン終了), Sammy SolisをAAAにオプション, Trevor GottとAustin Adamsの2人が昇格(Adamsは初昇格)
7/17 Blake Treinenがトレードでアスレティックスに移籍, Jacob Turnerが再昇格
7/18 Sean DoolittleとRyan Madsonをアスレティックスからトレード獲得, Edwin Jacksonが昇格, GottとAdamsをAAAにオプションし, Turnerを再びDFA
7/23 Chris HeiseyがDL入り, Ryan Raburnが忌引き(⇒DL), Andrew StevensonとPedro Severinoがメジャー昇格(Stevensonは初昇格)
7/27 Stephen StrasburgがDL入り,Sammy Solisが再昇格
7/28 Howie Kendrickをトレード獲得(対価はMcKenzie Mills)
7/30 Erick Fedde初昇格(即日デビュー), Chris Heiseyを解雇, SeverinoをAAAにオプション
7/31 Brandon Kintzlerをトレード獲得(対価はTyler Watson)


● Sammy SolisがDLから復帰, Jacob TurnerをDFA
4月中旬から左ひじ痛でDL入りしていたSammy Solisが復帰してきました。ひじの故障ということでちょっと心配しましたが、休養とマイナーでのリハビリ登板での復帰となりました。(復帰初戦、7月1日のカージナルス戦で、最初の打者にいきなりホームランされましたが)

ロースター枠を空けるために外されたのは、大方が予想したMatt Graceではなく、Jacob Turnerでした。4月半ばに昇格してきて以来、スポットスタート、ロングリリーフとして貢献していましたが、徐々に成績を落とし、前日(6月30日)の試合で2番手として登板していきなり5失点し、防御率も5点台まで悪化。もったいない気もしますが、仕方ないかな。DFAという扱いで40人ロースターからも外れました。


● Michael TaylorがDL入り, Chris Heiseyが復帰
またしても、主力に故障者が出てしまいました。Michael Taylorが右わき腹を痛めて7日の試合を途中退場。即DL入りとなりました。Adam Eatonがシーズン終了となってからセンターのレギュラーとして活躍し、5月以降の59試合で.295/.339/.550、12本塁打と全く文句のつけようのない素晴らしい成績を残してきただけに、この離脱は痛過ぎます。当面はBrian Goodwinがレギュラー、控えは急造のWilmer Difoという体制になってしまいました。それほど重くないというのが第一報なので、一日も早く戻ってきてくれることを願うばかりです。

ひとまず空いたロースタースポットにはChris HeiseyがDLから復帰。上腕二頭筋の断裂で重症という診断でしたが、リハビリで回復した模様です。DL入り前の代打成績はひどいものでしたが、果たして。


● Joe RossがDL入り(TJ手術でシーズン終了), Sammy SolisをAAAにオプション, Trevor GottとAustin Adamsの2人が昇格(Adamsは初昇格)
9日の試合を途中で降板していたJoe Rossが、右ひじにTJ手術を受けることになり、当然ながらDL入り。残念ながらこれでRossの今シーズンは終了となりました。(別記事をご参照下さい

また、7月1日にDLから復帰したものの、登板した4試合全てで失点を重ねていたSammy SolisがAAAにオプションされました。どうしたんでしょうか。

で、空いた2枠には、いずれも若手のブルペン投手、Trevor GottAustin Adamsが昇格しました。Gottは何度目かになりますが、Adamsにとっては嬉しい初のメジャー昇格(とはいえ、15日のメジャーデビューは1死も取れずに2失点(自責点1)という苦いものになりました)。


● Blake Treinenがトレードでアスレティックスに移籍, Jacob Turnerが再昇格
前日発表されたトレードでアスレティックスに移籍したBlake Treinenが25人ロースターから外れ、代わって、Jacob Turnerが復帰しました。Turnerは7月1日にDFAされた後も球団に残ってSyracuse(AAA)で投げていました。

ただし、18日にはRyan MadsonSean Doolittleが加入するため(直前にオークランドにいたためシンシナティに向かうことはせず、ナショナルズの次の遠征先アナハイムで合流することになっている)、Turnerの復帰はこの17日の試合限りではないかと言われています。

また、18日の試合には、シーズン終了となったJoe Rossに代わり、7月上旬にマイナー契約を結んでいたEdwin Jacksonが先発することが明らかになっています。2012年にチームが初めてポストシーズンに進んだ年にローテーションで投げていたJacksonの復帰です。


● Sean DoolittleとRyan Madsonをアスレティックスからトレード獲得, Edwin Jacksonが昇格, GottとAdamsをAAAにオプションし, Turnerを再びDFA
Sean DoolittleとRyan Madsonのトレード獲得については別記事をご参照ください。

また、前日に予告されていた通り、18日の先発投手としてEdwin Jacksonが昇格してきました。多くの球団を渡り歩いてきた(才能は認められつつ、長く保有したいとは思ってもらえずたらい回しにされてきた)有名なジャーニーマンで、2003年以来ずっとメジャーで投げながら実に12球団を渡り歩いてきました。今季はオリオールズとマイナー契約を結んで開幕し、6月上旬にメジャーにも上がりましたが、ブルペンから3試合に登板して3試合とも失点したところでDFA。その後、ナショナルズとマイナー契約を結びSyracuse(AAA)で投げていました。まだ33歳。もう一花咲かせることができるでしょうか。

3人のロースター枠を空けるため、予想通りJacob TurnerをDFAし、Trevor GottとAustin Adamsの2人をSyracuse(AAA)にオプションしました。Adamsはあの悪夢のようなデビュー戦の後、登板機会がないままに降格となってしまいました。何とか、9月には再昇格させてせめてアウトの1つでも記録させてあげたいですね。


● Chris HeiseyがDL入り, Ryan Raburnが忌引き, Andrew StevensonとPedro Severinoがメジャー昇格(Stevensonは初昇格)
22日の試合で三塁打を打って激走した際に左の太ももを痛めたChris HeiseyがDL入り。Bryce Harperの勝ち越し打につながる三塁打でしたから、まさに名誉の負傷。早く復帰してくることを願っていますが、どうも多少は時間がかかるようです。また、マイナー契約から途中加入し、意外な活躍を見せていた(25試合で.262/.304/.431、2本塁打)Ryan Raburnも祖父が亡くなったため数日間の忌引き休暇をもらってチームを離れました。(⇒7月27日、忌引きから戻ったところで左背筋痛のためDL入りとなりました。)

これにより、外野手登録されている選手はBryce HarperとBrian Goodwinの2人しかいないという、(言うまでもなく外野にはレフト、センター、ライトの3ポジションがあることを考えると)信じられない状況となってしまいました。本職はショートのWilmer Difoが急造外野手として守れないことはない(実際、23日の試合ではレフトで先発した)のですが、このまま放置していい状況ではありません。

この緊急事態に呼ばれたのがAndrew Stevensonでした。うれしい初昇格(23日に早速代打でデビューしました)。2015年ドラフト2順目(1順目指名権を持っていなかったナショナルズにとってはトップピック)で入団し、順調にステップアップ。今季はAAで開幕し、AAAに昇格。AAAではやや躓いたものの、7月に入って調子を上げ、チームメイトのBrandon Snyderの故障にともなう繰り上げという形でしたがAAAのオールスターにも選出されていました。なんといっても売りは守備力ですが、マイナーでは打撃もそこそこ残しており、メジャーでも十分レギュラーとしてやっていける可能性を示しています。Raburnの忌引きの間だけと目されていますが、秋に向けて、さらには(Jayson Werthの契約満了後の)来季に向けて、チャンスでは大いにアピールしてもらいたいですね。

また、捕手プロスペクトのPedro Severinoも昇格。今季はAAAで開幕しましたが、6月上旬にDL入り。7月15日にAAAに復帰したばかりでした。Matt Wieters、Jose Lobatonの2人に特に故障は生じていませんので、チームの意図がややわかりませんが。


● Stephen StrasburgがDL入り,Sammy Solisが再昇格
23日の前回登板で、右腕に違和感を感じ2イニングを投げたところで降板していたStephen Strasburg。試合後の見通しではDL入りの必要はなさそうとのことでしたが、やはりというべきか、DL入りすることになりました。これも登板を1回飛ばすだけで、投球練習は続けていくと発表されていますが、果たしてどこまで信じていいものか分かりません。ナ・リーグ東地区は他のすべてのチームがトレード期限を前に売り手に回っている状況ですから、Strasburgにとって重要なのはポストシーズンで投げられること、それが至上命題です。ですが、昨年のことがあるだけに心配です。

Strasburgの代役を務めるのは(当初は29日の先発予定でしたが、雨で流れたため30日予定)、これがメジャーデビューとなるErick Feddeと既に発表されていますが、まだ数日あるためひとまずブルペン左腕のSammy Solisが呼ばれました。少しは状態がよくなっていればいいのですが。


● Howie Kendrickをトレード獲得(対価はMcKenzie Mills) 
別記事をご参照ください
(追記)40人ロースター枠を空けるためにMatt SkoleがDFAされ、25人ロースター枠を空けるために数日前から腹筋を痛めていたStephen DrewがDL入りしました。昨秋に念願の40人ロースター入りを果たしたSkoleでしたが、Syracuse(AAA)でプレーしていた6月末にDL入りし、メジャーデビューは果たせないままにDFAとなりました。残念。


● Erick Fedde初昇格(即日デビュー), Chris Heiseyを解雇, SeverinoをAAAにオプション
既に報じられていた通り、DL入りしているStephen Strasburgに代わり30日の先発を務めるためErick Feddeが初昇格を果たしました。今季はAAで開幕し、7試合に先発したところでブルペンに回り(投球イニング調整と、ブルペン投手としてのシーズン終盤のメジャーでの貢献を期待して)、6月にAAAに昇格。昇格も当初はブルペンで投げていましたが、7月に入ってからは再び先発として調整していました。このタイミングでの昇格は順当、という印象です。今のところStrasburgは次の先発機会には昇格してくる見込みであり、そのときにメジャーでブルペンに回るかマイナーに戻るかは未定です。

Feddeを40人ロースターに入れるために、Chris Heiseyが解雇されました。昨年はベンチバットとしてまずまずの貢献を見せ、再契約しましたが、今季は開幕から打撃不振(打率.162)、度重なる負傷に見舞われ、最後は7月22日に三塁打を放った際に太ももを負傷してDL入りしていました。なお、60日DL入りする選択肢も示されましたが、本人がリリースを望んだそうです。

また、25人ロースターを空けるためにPedro SeverinoがAAAにオプションされました。捕手はあまり調子が上がらない2人とはいえベテランのMatt WietersとJose Lobatonがいるため、3人目捕手が外されるのはやむを得ないところ。


● Brandon Kintzlerをトレード獲得(対価はTyler Watson)
別記事をご参照ください

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