2017/08/03

2017年7月をふりかえる

ものすごく勝ちまくったという印象はありませんが、オールスターを挟んでの6連勝もあり、月間成績は16勝9敗。貯金を7つ増やし、地区2位との差もこの1か月で5.5ゲーム広げました。ナショナルズ以外のナ・リーグ東地区の全チームがトレード期限前に売り手に走り、地区優勝は決まったも同然としました。

[NL EAST end July 2017]

WLPCTGB
Washington6341.606-
Miami4955.47114.0
New York4855.46614.5
Atlanta4856.46215.0
Philadelphia3964.37923.5

地区2位以下は混戦模様ですが、今月貯金2だったマーリンズが2位に浮上。最下位ながらフィリーズも7月は貯金1でした。

[Hitter of the Month: Bryce Harper]

PAAVEOBPSLGRHRRBISB
Brian Goodwin107.222.271.47516582
Bryce Harper103.378.456.778269220
Anthony Rendon90.392.500.689135191
Daniel Murphy88.309.364.531143180
Ryan Zimmerman85.234.282.455115140
Wilmer Difo80.373.436.552173112
Matt Wieters68.230.265.3114060
Adam Lind53.308.321.51983101

チーム打率11位、本塁打数は5位、総得点は8位と、6月ほどではないにせよ、やはり打線がチームを引っ張っている印象はあります。ただ、オールスター明けからはやや元気がなくなってきました。また、Trea Turnerが離脱したことに伴い機動力は一気に低下。チーム盗塁数はわずかに7で下から4番目でした。

そんな打線の中心にいたのがBryce Harper。月間ホームラン数、得点、打点とも群を抜いています。いいところで打ったという印象もあります。Anthony Rendon、Daniel Murphyの両レギュラーもしっかり打っています。さらに目立つのがWilmer Difoの絶好調ぶり。相次ぐ故障者が出たことにより得たこのチャンスを逃すまじという気迫を感じます。打順でも下位から2番に上がってきました。同じように与えられたチャンスを生かすべく頑張っているのがAdam Lind。こちらも奮闘しています。

一方、下降気味なのがRyan ZimmermanとMatt Wietersの両ベテラン。特にWietersは守備力の低下もやかましく言われており、Jose Lobatonもやはり打てないことから、捕手がなんとなくチームの穴になりつつあります。

故障離脱中のMichael Taylor、Trea Turner、Jayson Werthのうち、Taylorマイナーでのリハビリ出場を既に開始しており、間もなく復帰の見込み。TurnerとWerthはまだしばらくかかりそうですが、シーズン中には戻ってこられそうな様子です。

[Pitcher of the Month: Gio Gonzalez]

GSIPWKERAWHIP
Gio Gonzalez642.02372.140.88
Max Scherzer531.23502.841.07
Stephen Strasburg419.01191.891.21
Tanner Roark323.02263.521.04
Edwin Jackson319.02122.841.00
GIPSVHLDERAWHIP
Matt Grace1114.1202.511.19
Joe Blanton118.2015.191.73
Matt Albers98.2001.040.92
Enny Romero99.0025.001.78
Sean Doolittle66.0406.001.50
Ryan Madson55030.000.80

チーム防御率は8位。ですが、先発投手陣が2位なのに対して、ブルペンはなんと24位(まあ、それでも6月の28位よりは改善)。トレード期限を前に、Sean Doolittle、Ryan Madson、それにBrandon Kintzlerの3人を補強したことで8月はいくばくかの改善がみられることを期待しています。

さて、先発投手陣では、Gio Gonzalezが奮闘しました。地元開催のオールスターに出場することはかないませんでしたが、そのうっぷんをぶつけるかのように好投を連発。そして、最後は7月30日のマーリンズ戦で9回までノーヒッターを継続という快投。8年連続(ナショナルズに来てからは6年連続)の二けた勝利に王手をかけました。

Max Scherzerも、21日のDバックス戦で初回3連発を食らうということもありましたが、基本的には相変わらずの支配的な投球を継続。Tanner Roarkも復調の兆しです。一方、心配なのはオールスター明けからDL入りしてしまったStephen Strasburgの状態。昨年の二の舞にならないといいのですが。

残念なことになったのがJoe Ross。調子が上がらないままの日々が続いた末に、TJ手術と相成りました。そのRossに代わって上がってきたのが出戻りのEdwin Jackson。ベテランの域に達しており、期待感は低かったのですが、3度の登板のうち2度で快投。ひとまずローテーションに定着しました。

また、Strasburgの穴を埋める形でトッププロスペクトのErick Feddeがメジャーデビューを果たしました(打ち込まれましたが)。

ブルペン陣は上述のとおりひどいことになっており、フロントも上記の3人の補強で応えました。Madson、Doolittleの体制になってからは基本的に安心してみていられます。Kintzlerも含め、ブルペンこそが強みと言ってもらえるように、しっかり頑張りましょう。

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