2014/08/02

2014年7月をふりかえる

シーズンの2/3を経過。本格的な夏に突入し、チームを引っ張ってきたブルペン陣にやや疲れが見えることが気になるこの頃。7月の戦いぶりを振り返っておきます。

[NL EAST End July 2014]
WLPCTGB
Washington5848.547  -
Atlanta 5851.532 1.5
Miami5355.491 6.0
New York5256.481 7.0
Philadelphia4861.44011.5

7月を14勝10敗で終えたナショナルズが地区首位に立ちました。一時は2位ブレーブスに2.5差を付け、このまま独走態勢に入るかと期待しましたが、Ryan Zimmermanの故障離脱により打線が失速し、離脱後の8試合は3勝5敗と苦戦中。8月中の復帰は絶望的とされ、厳しい戦いが続きます。2位のブレーブスは月間5割で、3位のマーリンズ(貯金2)、4位のメッツ(ナショナルズをも上回る貯金5)よりも調子を落としていました。

いよいよシーズンも終盤に突入。同地区同士の戦いが数多く組まれています。

[Pitcher of July 2014: Tanner Roark]
GSIPWKERAWHIP
Stephen Strasburg639.31443.181.13
Gio Gonzalez528.21293.771.26
Tanner Roark535.04292.060.86
Jordan Zimmermann 421.10224.221.27
Doug Fister426.24272.361.16
GIPSHDERAWHIP
Drew Storen 109.0143.001.67
Tyler Clippard 99.0061.001.00
Jerry Blevins108.1016.481.20
Rafael Soriano 98.1605.401.68
Ross Detwiler  99.0002.000.65

6試合連続で7イニング2失点以下に抑えるなど、先発投手陣全体で見ると素晴らしく、月間防御率3.03は30球団中4位、守備の影響などを加味したFIP2.97は1位でした。ただ、個々の数字を見ると、良かったTanner Roark とDoug Fisterと、悪かったJordan ZimmermannとGio Gonzalezに大きく明暗が別れました。中でもRoarkの安定ぶりと、Jordan Zimmermannの不安定ぶりは目立ちます。Zimmermannは最後の登板で7回2失点と好投したので(その後逆転負けを喫しましたが)、大丈夫だと信じていますが。

むしろ、好投しても好投しても勝てないStephen Strasburgの方が心配。7月は1勝3敗で、シーズン成績は7勝9敗となってしまいました。白星・黒星だけで投手を評価することはできないと思いますが、昨季も(30試合に先発して防御率3.00ながら)8勝9敗で終わっており、「何かおかしい」と思い始めました。何かがクリックすれば変わるような気がしますが、それは何なのか、分からないままです。

開幕から絶好調だったブルペンでしたが、7月は月間防御率4.76(25位)と突然の大不振に陥ってしまいました。3点リードでセーブに失敗したRafael Soriano。投げるたびに失点している印象のJerry BlevinsとAaron Barrett。夏の疲れかもしれませんが、少し手をいれる必要があるかもしれません(と言っていたら、BarrettはAAAにオプションされました)。依然として頑張っているのがTyler Clippard。それに(相変わらず敗戦処理が多いものの)Ross Detwilerも、トレード期限でほしいというチームが現れるのではないかと言われるほどの好投でした。

[Hitter of July 2014: Jayson Werth]
PAAVEOBPSLGHRRBI SB
Anthony Rendon112.265.330.40222 111  4
Denard Span111.368 .459.41119  0  4  7
Jayson Werth101.337.446.68717 624  0
Adam LaRoche101.159.238.227  6 111  1
Ian Desmond    96.292.344.461  9 315  1
Bryce Harper   92.228.330.34210 2  3  0

こちらも絶好調のDenard SpanとJayson Werthに対して、大不振のAdam LaRocheとBryce Harperと、はっきり明暗が別れました。

Spanは昨季も夏場になって調子を上げてきましたが、今年も同じ。打率、出塁率はいずれも30球団中でもトップ5に入る数字。チームの攻撃をしっかり引っ張っています。出塁したSpanを返す役目をしっかり果たしているのがほぼ3番で固定されているWerth。長打率、打点はいずれも全体で2位の好成績。また、2番に入っているAnthony Rendonの22得点はメジャートップの数字です。

一方、大不振なのが、LaRocheとHarper。開幕から打線のアンカーとして頑張ってきたLaRocheでしたが、7月は本当に打てませんでした。ただ、唯一の本塁打がロッキーズ戦での決勝弾という価値あるものだったことはさすが。元々スロースターター気味でシーズン終盤で成績を残す選手。再び調子を上げてくると信じています。問題はHarper。DLから復帰してから、打撃フォームを変えてみたりいろいろ試行錯誤していますが、なかなか調子が上がりません。特に長打不足とチャンスでの凡退が目立ちます。ほぼフル出場して3打点って・・・。

そして22日の試合で負傷退場したRyan Zimmerman。16試合67打席で、2本塁打9得点16打点、.362/.418/.569と、Span、Werthに勝るとも劣らない数字を残していただけに、いなくなった穴は大き過ぎる。一日も早い復帰が待たれます。

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