2017/04/19

4/18 あり得ない無茶苦茶な主審

W3-1@ATL (Season 8-5)
Scherzer(W2-1) 7.0IP 0ER 2H 3BB 7K
Treinen(H1) 0.1IP 1ER 2H 2BB
Kelley(SV1) 0.2IP 0ER 1K
Harper 2/3 2double BB R
Zimmerman 2/3 double BB RBI

先発のMax Scherzerが7回無失点の素晴らしいピッチング。6回裏を投げ終えた時点で101球に達していましたが、7回表の打席に自ら入って続投した7回裏も三者凡退で抑え切る計116球の熱投でした。とはいえ、ブルペンが安定しているチームならシーズン序盤にこのような無理を強いる必要はないのに、そうはいかないのが今のナショナルズ(先日も同じことを書いたような)。ブルペンについては、後で戻ります。

そんなScherzerを打線が援護。ブレーブス先発のMike Foltynewiczに対して、5回表、先頭のMatt Wietersが二塁打で出塁すると、8番のWilmer Difoと1番のAdam Eatonのタイムリーが出て2点を先制。Scherzerが投げ終えた後の8回表には2死からRyan Zimmermanのタイムリー二塁打で追加点。3-0とリードしました。

そしてブルペンです。8回裏に起用されたSammy Solisはランナーを1人出しながら無失点。そして、9回裏のマウンドにBlake Treinenが送り出されました。3点リード、つまりセーブが付く場面としては最もプレッシャーの少ない場面での起用であり、ここしばらく不安定なピッチングが続いていたTreinenが立ち直るには絶好の機会でした。が、先頭のFreddie Freemanにシングルを打たれ(ま、Freemanは今日も2打数2安打2四球ですから、ナショナルズのユニフォームを着ている限り誰が投げても出塁は止められなかったかもしれませんが)、1死こそ取ったものの、Brandon Phillipsにもシングルを打たれるともうダメでした。続く打者にストレートの四球を与えて満塁とし、打率1割ちょっとのKurt Suzukiに押し出し四球。これまで我慢して使ってきたBaker監督も、流石に交代を告げざるを得ませんでした。試合後、Baker監督は記者に対し「今のブルペンは機能していない。何か手を打つ必要がある。」と述べており、少なくともTreinenのクローザーからの降格は間違いないものと思われます。ただ、今日代わって出てきて見事な火消しを務めたShawn Kelleyがクローザーになるとは明言していないので、もしかするとKoda Gloverという可能性もあると思われます。

ところで、この試合は主審が稀に見る無茶苦茶でした。試合を通じてストライクゾーンが安定せず両軍をイライラさせましたが(これはナショナルズの打者も苦しみましたが、Scherzerが救われた面もあった)、何と言っても最後の訳がわからない判定です。場面は、一打でれば同点の9回裏2死満塁。カウント1-2からKelleyが投じた外低めへにショートバウンドするスライダーを打者Chase D'Arnaudが空振りし、三振のはずでした。全く届かない距離のボール球でD'Anaudも三振だと思ってベンチに戻り、ナショナルズの選手たちはハイタッチを交わし、グラウンドキーパー達でさえグラウンド整備に出てきました。誰もが試合終了を確信していました。ただ1人を除き……主審のCB Bucknor。塁審を集めて協議した末の結論は、さっきのはファールだからカウント1-2からの試合再開でした(問題のシーンの動画はこちら)。ビデオ判定の対象外であり、ペナルティーを課されたくなければそのまま再開するよりありません。もう一度集中しろというのも酷な状況の中、Kelleyはもう一度同じスライダーを投げ、D'Anaudも同じような空振りをして(故意ではないと思いますが)、改めてゲームセット。なんとか勝ちましたが、もし負けていればと思うとゾッとします。勝ったにもかかわらず、ナショナルズの選手達は試合後も怒りが収まらない様子でした。主審CB Bucknor、お名前を覚えておきましょう。

ということで試合後のBaker監督のコメントは「無茶苦茶。それだけ」というものでした。

MVP: Max Scherzer

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