2019/09/06

2019年8月をふりかえる

シーズンもいよいよ後半戦。ポストシーズンに向けてナショナルズも頑張っています。盛り上がってまいりましょう!

ナ・リーグ東地区(20198月末時点)

W
L
PCT
GB
Atlanta
83
54
.606
-
Washington
76
58
.567
5.5
Philadelphia
69
65
.515
12.5
New York
69
66
.511
13.0
Miami
48
87
.356
34.0

ナショナルズの月間成績は197敗。快進撃を見せた6月をも上回る勝率.731。勝ち試合の展開からまさかの逆転負けを喫した取りこぼしたがあってなおこの成績というのは驚異的。ワイルドカード争いでは2位に3.5差、3位のフィリーズには7ゲーム差をつけ、ポストシーズン争いという意味ではかなり有力なポジションまできました。しかし、地区優勝は難しいまま。首位ブレーブスも199敗という好成績で、その差は1ゲームしか縮まりませんでしたから。7試合残っている直接対決で5つ以上勝つこと必要でしょう。特に、6日からのアウェイでの4連戦。ここで3つ以上取れれば、一気に面白くなるのですが。さてさて。フィリーズ以下は、まあいいでしょう。

Hitter of August 2019:  Anthony Rendon

PA
AVE
OBP
SLG
R
HR
RBI
SB
Trea Turner
127
.324
.394
.486
25
4
16
8
Anthony Rendon
120
.394
.450
.712
23
8
29
2
Juan Soto
116
.313
.414
.717
29
10
22
4
Victor Robles 
107
.290
.374
.441
16
2
10
6
Adam Eaton 
101
.329
.444
.622
26
5
14
3
Kurt Suzuki
68
.286
.338
.524
11
4
14
0

とにかくめちゃくちゃに打ちまくったナショナルズ打線でした。DHのあるア・リーグは別として、ナ・リーグ15球団で見ると、チーム打撃成績.292/.370/.517は、いずれもリーグトップ。本塁打数こそ5位でしたが、盗塁数は独走でした。もちろん総得点180はトップ。2位ドジャーズとは実に24点差。

その原動力となったTrea Turner,Adam Eaton,Anthony Rendon,Juan Sotoの打線の上位4人の活躍には感嘆しかありません。34番の2人は甲乙つけがたく、打点の方を重視すればRendonかな、という程度の差。そして目を引くのはEatonですね。Rendonにはわずかに届かないものの、高い出塁率と長打率。

また、ここに名前を挙げなかった選手でも、8月に入って補強したAsdrubal Cabrera65打席で.321/.400/.53619打点(17試合で!)という大活躍。Howie Kendrickも故障があってわずか29打席と出場機会は限られたものの、.462/.517/.885という驚異的な数字を残しました。ムードメーカーであるGerardo Parraが打率.200と調子を落としている点はポストシーズン向けて少し不安ですが。

Pitcher of August 2019: Joe Ross

GS
IP
W
K
ERA
WHIP
Stephen Strasburg
6
38.1
2
47
4.23
1.04
Joe Ross
5
25.2
3
16
1.05
1.21
Patrick Corbin
5
32.1
1
34
2.78
1.05
Anibal Sanchez
5
28.1
2
23
3.81
1.24
Erick Fedde
3
17.0
3
8
3.18
1.53

G
IP
SV
HD
ERA
WHIP
Wander Suero 
12
10.0
0
3
4.50
1.20
Fernando Rodney
11
10.0
0
5
2.70
0.60
Daniel Hudson
15
14.1
1
3
2.51
0.84
Tanner Rainey
10
10.1
0
0
5.23
1.65
Sean Doolittle
8
7.0
5
0
12.86
2.29

先発投手陣はよく頑張りました。チーム先発防御率3.1230球団中2位。特に注目したいのはJoe RossErick Fedde2人がともに3勝でチームの勝ち頭で並んでいること。Max Scherzerが故障で離脱し、Stephen StrasburgPatrick Corbin2人がもう1つ波に乗り切れない中、この2人がよく頑張りました。特にRossは、8月最初の3試合で計18イニングを投げてわずか1失点、3連勝と見違えるようなピッチングを展開。19日のパイレーツ戦の4回にライナーの直撃を足に受けて途中降板するアクシデントさえなければ、今月のリーグ月間MVPもナショナルズから出ていたのではないかと惜しまれます。いちおう復帰しているもののやや調子を落としていることが気になります。

心配なのはScherzer。月の初めに1試合投げましたが再びIL入りしてしまい、28日にようやく復帰したもののまだ本調子という感じではありません。それでも大エースがいるのといないのでは大違い。ポストシーズンに向けてしっかり整えていってくれればと思います。

一方のブルペンはあいかわらず。チームブルペン防御率は5.7127位。なんと言ってもクローザーとして頑張ってきたSean Doolittleが壊れてしまいました。そりゃ、シーズン前半にあれだけ無茶な使われ方すればこうなります。17日の試合で3被弾して翌日IL入り。いちおう右ヒザ痛ということになっていますが、勤続疲労でしょう。こちらもしっかり休んでポストシーズンで活躍してくれればいいです。

そんな中で頑張ったのはトレード期限に獲得したDaniel Hudsonですが、毎度のことですが調子がいいと見られるとひたすら酷使され、チーム試合数の半分以上を占める15試合に登板。案の定、月末には神通力も消えつつあります。まったく学ばない人たちです。

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