W8-2 Indians (Season 91-69)
Voth(W2-1) 6.0IP 2ER 2H 0BB 5K
Parra 3/3 double HR SF R 4RBI
Turner 1/5 HR(19) R 2RBI
Cabrera 1/1 double 2RBI
50試合を終えて借金12まで沈み、シーズン終了かと思われた(思ってました)ナショナルズがポストシーズン進出まで復活してきたのにはいろいろな理由があったはずですが、1つの転機となったのが、Gerardo Parraの加入だったこと、もう少し正確にいえばParraの打席に入るときの登場曲の選択だったことは間違いないでしょう。
ナショナルズに加入したのは5月10日。開幕をジャイアンツで迎えたものの不振のため5月に入って解雇されたところを、外野手に故障者が続出していたナショナルズがとりあえず契約したという程度の印象でした。契約当時の私の記事では「控えめに言っても下り坂にある選手であり、とてもチームを立て直す戦力になりうるとは思いませんが、Juan Sotoの復帰までなんとかつないでくれればと思います。」と書いていました。本当に申し訳ありませんでした。不明を恥じるばかりです。
加入して2戦目のドジャーズ戦で満塁弾を放つなど最初の10試合ほどはよく打ちましたが、6月2日からの10試合は23打席でノーヒットと再び不振。チーム状況も一進一退。という状況で迎えた6月19日水曜日のフィリーズ戦でした。この試合でParraは登場曲をBaby Sharkに変更します。元々は欧米の童謡ですが、子供向けスタディアプリにダンス付きの動画が配信されたこと一躍メジャーになっていた曲。耳に残る単純なリズムと簡単なダンスで球場の誰もが惹きつけられたようです。そして、この試合でのホームランを含む2安打から復調したParraは7月の月間打率が.350を超える活躍でチームの反転攻勢に貢献。ベンチでのムードメーカーというキャラもあり、このParraのBaby Sharkが一気にナショナルズファンの間でセンセーションとなっていきました。これは7月25日の動画ですが、その後もParraが打席に入るたびに球場中が(アウェイでもナショナルズファンは)ダンスする光景が展開され、今シーズンを語る上で欠かせないシーンとなっています。
ただ、Parraの打撃は8月中旬以降深刻な不振に陥り、9月に入ってから23日までの14試合では25打席でわずか1安打。このままの状態でポストシーズンのロースターに入れていいものかどうか、戦力として役に立つのか、ベンチは悩んでいたはずです。が、前日26日に3打数1安打1四球と結果を残し、そして今日の試合、第1打席は2死1,2塁からライトへ先制の2点タイムリー二塁打。2-2で迎えた6回裏には1死満塁から左中間へきっちり勝ち越しの犠牲フライ。そして、8回裏にはとどめとなるソロホームラン(ファン、ベンチの様子をご覧ください)。もう迷いなくロースター入りですね。
さて、Parraの話がずいぶん長くなりましたが、試合です。先発のAustin Vothが素晴らしかったですね。被安打わずか2本。わずか72球で6回を投げきりました。相手が決して消化試合ではないインディアンズ打線だったことを思うと、ますます価値が上がります。味方の援護がなくなかなか勝ち星がつきませんでしたが、堂々たる2勝目。ポストシーズンのロースター入りはボーダーラインですが、少なくとも来季に向けていいアピールとなりました。
敗れたインディアンズは、ほぼ同時に試合が行われていたレイズが勝ったことでポストシーズン進出がなくなりました。残り2試合は消化試合となります。ワイルドカードは、レイズとアスレティックスで決定。
一方、ナ・リーグでは、カージナルスとブリューワーズがともに序盤をリードしながら逆転負け。ナショナルズのホームでのワイルドカードゲームが見えてきました。
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