ヤンキースとの間で、ブルペン右腕のDavid CarpenterとHarrisburg(AA)でプレーしているTony Renda二塁手とのトレードに合意しました。
クローザーのDrew Storenと左腕のMatt Thorntonを除く投手が軒並み不安定なナショナルズのブルペン(この2人以外に防御率3.00を切っている投手はいない)。試合終盤での失点で試合を落としたり、あるいは、僅差で来た試合を一方的な試合にしたり、といったケースが目立っていました。積極的に若手を起用してメジャーデビューさせたりもしてきましたが、当初は好投しても長続きせず、というパターンが続いていていました。
そこで今回、ヤンキースから29歳のベテラン右腕David Carpenterを獲得しました。今季はヤンキースで投げていましたが、昨季までいたブレーブスでの印象のほうが強い投手。元々は2006年ドラフトでカージナルスが入団しましたが、3度のトレードの末、ウェイバークレームでブレーブスに移った2013年に56試合に投げて防御率1.78と大活躍。2014年も好投した後、この1月にヤンキースにトレードされていました(したがって、今回が通算5回目のトレード)。ヤンキースでは、しかし、4月はまずまず投げていましたが、5月に入って12試合中6試合で失点するなど精彩を欠き、シーズン防御率4.82となったところで6月3日にDFAされ、ウェイバーに欠けられるところでした。速球は95マイル程度ですが、ブレーブス時代は三振も奪える投手でした。ナショナルズとしては、ナ・リーグに戻って一昨年のような投手になってくれることを期待していると思いますが、上手くいくかどうかは分からないギャンブルに見えます。なお、上手くいった場合、あと2017年シーズンまで年俸調停対象として保有できます。
そもそも、うまく言ったとしても、ブルペンの不振の原因が、若手中心で経験不足であること、Storenを除けば役割がはっきりしないこと、先発投手のイニング数がメジャー21位とブルペンに負担がかかっていること等と分析されているわけで、Carpenterが入ったところで急に改善するとも思えません。このうち、まずは役割をはっきりさせることはすぐにでもできるのではないかと思いますが。。。
さて、代わってヤンキースに送られたのは、Tony Renda二塁手。昨季までの経歴についてはMy Top 10 Prospectの記事を3月に更新しているので、とりあえずそちらもご覧頂くとして(そのうち更新します)、今季は開幕からHarrisburg(AA)でプレーしているものの、54試合で.267/.333/.340というややらしくない低調な打撃成績に終わっています。開幕前のBAランキングでは組織内13位でしたが、その後やや評価を落としていると言わざるをえないでしょう。比較的に応援していた選手なので、ちょっともったいないかなという印象ですが、ひいき目が入っています。まあ妥当なトレードなんでしょう。新天地でのメジャー昇格を目指して頑張ってください!
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