2015/06/10

2015 ドラフト2日目

ドラフト2日目の結果。4順目でMariano Rivera Jr.を指名したことで話題になっていますが、BA直前ランキングで100位以内の選手も1人だけとはいえ指名してくれたこと、Riveraを除く7順目までの4人が大学3年生ということもあり、1日目のようながっかり感はありません。

3(103). Rhett Wiseman, OF, Vanderbilt
BA直前ランキングで88位の選手を全体103位で指名と、ほんの少しですがアグレッシブな指名。3人連続で外野手の指名とは意外な印象ですが、2順目の2人とはタイプが全く異なります。今季65試合に出場し、.318/.419/.566、14本塁打と長打力もある一方で、守備の評価は高くない典型的な両翼用外野手。マサチューセッツ出身で高校時代から目立っており、2012年ドラフトではカブスから25順目で指名を受けたが、ヴァンダービルド大に進学していた。

4. Mariano Rivera, RHP, Iona[SR]
言わずと知れたあのヤンキースのクローザーMariano Riveraの息子。右投げ。持ち球は今シーズンに入って球速が増した90マイル台後半の速球とスライダー。(まだ?)カッターは投げていない。制球力はまだまだで粗削りな印象だが、4年生での契約のためのんびりしている時間はなく、大学では先発だったがプロではブルペンに回る可能性が高いと言われている。BAの直前ランキングでは142位なので妥当な順位での指名。

5. Taylor Hearn, LHP, Oklahoma Baptist
6フィート6インチ(198センチ)という長身のアフリカン・アメリカンの左腕投手。高卒時はパイレーツから22順目で、ジュニアカレッジに進学した昨年はツインズから25順目で、それぞれ指名されたが入団せず、今季はオクラホマ・バプティスト大にトランスファー。90マイル台前半の速球でイニング数を上回る三振を取っている。BAトップ500外。

6. Matt Crownover, LHP, Clemson
BA344位。身長は180センチに届かず、球速は90マイルに達しないものの、パワーで押すのではなく、制球力のあるカーブ、チェンジアップを武器に(大学では)勝負できる左腕投手。高校3年の時にTJ手術を受けたためドラフトでは指名されず。クレムゾン大に入学した後は1年生時から着実な成績を残し、昨年のドラフトでもジャイアンツに21順目で指名されたが契約せず、3年生として迎えた今季はクレムソン大のエースとして16試合に先発し、10勝3敗、防御率1.82としっかり結果を残した。

7. Grant Borne, LHP, Nicholls State
BA348位。3人続けてカレッジの左腕投手。しかも3年生。こちらは190センチの大きな体格。ある程度安定して制球された速球、チェンジアップ、カーブを投げる先発型投手。

8. Koda Glover, RHP, Oklahoma State[SR]
ジュニアカレッジを経て今季からオクラホマ州立大に編入し、クローザーを務めた。90マイル台前半の速球を武器に23試合で防御率1.90と好投していた。BAトップ500外。

9. David Kerian, 1B, Illiois[SR]
両打ちの一塁手。ここで初めての内野手の指名。高卒時の2011年ドラフトでもナショナルズが42順目で指名したものの、このときは進学を選択。3年時は目立つ成績を残せずドラフトでは指名されなかった。4年生の今季、打率.366でビッグ10カンファレンスの首位打者を獲得し、カンファレンスMVPに選出される活躍を見せていた。シーズン16本塁打とまずまず長打力もある。BAトップ500外。

10. Taylor Guilbeau, LHP, Alabama[SR]
2011年にヤンキースから39順目で指名を受けたが、アラバマ大に進学。1年生時からエース級として起用されたが結果が残せず、3年生時にはブルペンに回るほど低迷し、昨年のドラフトではどこからも声がかからなかった。4年生となった今季は復活し、エースとしてチームを引っ張った。BAトップ500外。

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