2015/06/13

Prospect Profile #6: Tony Renda

[2015年6月更新終了, 2015年3月更新, 2014年5月更新, 2013年4月オリジナル]

第6回は2012年ドラフト2順目入団のTony Rendaです。
(Photo by Joe Crocetta)


[Player Data]
Name: Tony Renda
Position: 2B
Born: January 24, 1991
Birthplace: Santa Rosa, California
School: University of California
Height: 5-10
Weight: 170
Bats: Right
Throws: Right
Draft: 2012-2
Acquired: Draft
BA Organization Rank: 13(2013) ⇒ 10(2014) ⇒13(2015)
BA Overall Rank: NA

[Scouting Report]
Dustin Pedroiaタイプの二塁手。野球選手としては背が低い(ちなみにPedroiaは5-8)が、スイングスピードが早く、ホームランは望めずとも全方向にギャップを抜くパワーはある。通算でも三振数と四球数が同じであるように選球眼に優れている。足の速さそれ自体はそこまでではないが、技術に長け盗塁成功率が高い。守備範囲、肩とも高評価。練習熱心さとリーダーシップといったいわゆるメイクアップで極めて高い評価を受けている。

[Background]
高卒時の2009年ドラフトでもナショナルズが42順目で指名したが、カリフォルニア大に進学。1年生で既にレギュラーとなり373/.427/.548の打撃成績を残す。 2年生になって、若干数字を落としたもののチームをカレッジワールドシリーズ進出に導く活躍で、PAC-10の最優秀選手に選ばれた。3年生になると、プレーもさることながら、コーチ、スカウトからはリーダーシップを高く評価された。

BAの直前ランキングでは97位と評価されて迎えた2012年ドラフト。二塁手としては最も早い2順目全体80位でナショナルズが指名。早々に契約してAuburn(SS)でプレー。出だしは不振で7月後半まで打率2割前後をさまよったが、その後調子を上げ、最終的には334打席で.264/.341/.295と悪くない数字。盗塁も15個記録。

初のフルシーズンとなった2013年シーズンはHagerstown(A)でプレー。.294/.380/.405、30盗塁、リーグトップの99得点、こちらもリーグトップの43二塁打と、やや地味ながら好成績を記録し、夏とシーズン終了後のいずれもリーグのオールスターに選出された。65三振に対して68四球を記録したことは特筆に値する。

期待を高めてPotomac(A+)で開幕した2014年シーズン。開幕から好調で出場8試合中7試合で安打を記録。太ももを痛めて4月から5月にかけて約1か月DL入りしたものの、復帰後もしっかり打って最終的に107試合に出場しての打率.307で、堂々のCarolina Leagueの首位打者に輝いた。出塁率.381、長打率.377も見事な成績。ポストシーズンでも全6試合で安打を放ち、チームのリーグ優勝に貢献。シーズン終了後のリーグオールスターにも選出された。派遣されたアリゾナ秋季リーグでは.200/.233/.259と苦しんだが、それでも実りの多いシーズンとなった。

Harrisburg(AA)に昇格して迎えた2015年シーズンは、開幕から9試合連続安打を記録する滑り出し。5月の打撃成績は低迷したが、6月に入って調子を取り戻しつつあった矢先の6月11日にブルペン右腕のDavid Carpenterとの1対1のトレードでヤンキースに移籍することになった。6月10日までの成績は.267/.333/.340、1本塁打、13盗塁。15三振に対して19四球と相変わらずの選球眼も示していた。ナショナルズではWilmer Difo、Trea Turnerの下に位置付けられていて(しかも2人より年上)先はなかったであろうから、本人にとっても良いトレード。

[Comment]
トレードの話を聞いた瞬間はDFAされた29歳のブルペン右腕の対価として放出するのはちょっともったいないなあという印象を受けましたが、ここでこうして応援してきたひいき目が入っているような気もします。打率がしっかり残せ、守備も堅実、十分メジャーのレギュラー二塁手になれる素材です。いずれは長打力もついてくるはず。ヤンキースでのメジャー昇格を目指して頑張ってください!(2015年6月)

入団から3シーズン、どのレベルでもしっかり結果を残しています。パワーにかけるためプロスペクトとしての評価はなかなか上がりませんが、今季AAで同じような打撃成績を残すことができれば、メジャーへの道が具体的に見えてくるはず。大いに期待しています。(2015年3月)

お気に入り選手なので、2013年に評価を高めたことはうれしい限りでした。今季は好スタートを切って、毎日チェックするのが楽しみだっただけに、故障離脱と聞いたときはがっかりさせられました。大学からのドラフト入団選手にA+でもたもたしている時間はありません。早く直して戻ってきてくれることを待っています。(2014年5月)

体格には恵まれないが、一生懸命努力して結果を残してきたという、こういうタイプの選手は応援したくなります。さすがにPedroiaとまでは言いませんが、メジャーでレギュラーを獲れることを期待しています。(2013年4月)

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